
ネット物販とは?副業、在宅ビジネスからはじめる方法とメリット・デメリット
今やネット物販は誰でもかんたんにはじめられるようになり、その市場は拡大傾向にあります。その背景にあるのは、オークションサイトやフリマアプリなどのプラットフォームが増加し活発化したことです。
とはいえ、初めて取り組む際は何かと不安がつきものですよね。今回は、ネット物販をはじめる方法をメリット・デメリットとあわせてご紹介していきます。
そもそも物販とは何か?物販と転売はどう違う?

社会の変化に伴って働き方が変わり、勤務先からの収入とは別にお金を稼ぐ、いわゆる副業に興味をもつ人が増えている昨今。
副業の種類にもいろいろありますが、中でも初心者におすすめといわれているのが物販です。物販とは読んで字のごとく、モノを販売すること。
アーティストやアイドルのライブによく行く人にとっては、物販といえば会場で展開されているグッズ販売が思い浮かぶと思います。ライブやコンサートは、体験を買ういわゆるコト消費ですよね。
それに対し、目に見えて形に残るグッズを買うのはモノ消費。物販とはこのように、形あるものを売ってお金を得ることを指します。
物販の種類は大きく分けてふたつ。仕入れた商品を売るか、もしくはオリジナルで作成・製造した製品を売るかです。
ちなみに仕入れた商品に利益を上乗せして販売することを転売と呼びます。人気アーティストのコンサートチケットや限定品などでたびたび問題になる転売ビジネスですが、仕組みとしては物販の中に含まれるものなのです。
実はここ数年、インターネットで個人がモノを売るネット物販の市場は拡大傾向にあります。あとで詳しく紹介しますが、オークションサイトやフリマアプリなど個人が商品を簡単に出品できるプラットフォームが増え、その利用が活発化しているのです。
また、働き方改革の推進や感染症対策の在宅勤務によって前よりも時間に余裕ができた、という人が、空いている時間を有効活用して本格的なネット物販をはじめているというケースも増えてきています。
初心者が副業や在宅ビジネスでネット物販をはじめる3ステップ

ネット物販で利益を獲得している人が多いと聞いて、自分もやってみたいと興味を抱く方は多いはず。でも、知識も経験もない状態からどうやってスタートしたらいいんだろうと、最初の一歩はなかなか踏み出しにくいのではないでしょうか。
ということで、初心者でもチャレンジできるネット物販の方法を3ステップで解説したいと思います。
1.商品を用意する
何はなくとも、売るものがなくては商売をはじめられません。まず、”なに”を売るかを決めましょう。
手軽にはじめるためにおすすめなのが、家の不用品。箪笥の奥で眠っているブランド品や、大きくなって着なくなった子供服、もうクリアしてしまったゲームソフトなどはありませんか?そうしたものをただ捨てるのではなく、物販でお金に換えてしまうというのはなかなか賢い手。家の整理にもなります。
また、フリマやリサイクルショップで中古品を仕入れるのもよいでしょう。手作業に自信のある方でしたら、ハンドメイド作品をつくって販売するのもオーケー。趣味として楽しみながら取り組まれている人も多いですよ。
ちなみに、あまりおすすめできない商品も念のためお伝えしておきますと、大きくて重い商品などがあたります。ネット物販では売れた商品を配送して購入者へ届けますが、かさばるものや重量の大きいものは配送料が高くなってしまいます。そうすると結果利益が少なくなるので、よほど賢い売り方を考えなくてはなりません。初心者が手を出すのはやめておいたほうがよいでしょう。
2.販売するプラットフォームを選ぶ
次に考えたいのが、“どこ”で売るか。ネット上には個人が商品を出品できるプラットフォームとなるサイトやアプリがいくつかあります。
よく知られているものでいえば、オークションサイトのヤフオク!。フリマアプリのメルカリやラクマも有名ですね。これらは登録もかんたんで、初心者が物販をはじめるのにおすすめです。
ハンドメイドの販売をしたいのであればminneのような専用サイトがよいでしょう。
このとき、選び方のポイントとしては自分の商品が売れやすいプラットフォームを選ぶこと。minneのようにそのジャンルを専門として扱うサイトは、購入する側もハンドメイド作品を好む人がほとんどのため、作品を売りやすいのです。
逆に、あらかじめプラットフォームを決めておいて、そこで売りやすいものを商品にするというやり方もあります。
たとえば、女性ユーザーの多いメルカリでは、レディースの洋服や小物が売れやすい傾向なので、そうしたブランド品などを出品するとよいでしょう。
3.商品を出品する
さて、売るものと売る場所が決まったらあとは最後の1ステップです。実際に商品を出品し、晴れて物販ビジネスのスタートとなります。
プラットフォームごとに登録や出品の手順は異なりますが、基本的には商品の画像・値段の設定・商品説明などが必要事項となってきます。
画像や商品説明の良し悪しは商品をアピールできる重要な部分。そしてもちろん、価格設定は慎重に。高くては売れませんし、かといって安すぎても利益が残りません。配送料などの経費を引いても利益が残るよう、ほかに出品されている商品の中で類似したものの値段を参考にしつつ値付けをしましょう。
ネット物販をおこなうメリット
ところで、そもそもなぜ初心者にネット物販がおすすめなのか、そのメリットとは何でしょうか?
まずひとつに、特別なスキルや知識がなくても誰でもかんたんにはじめられる点。フリマアプリやサイトを利用すれば、サイト構築ができなくてもネット販売が可能です。
また、運用にさほど時間がかからない点も気楽にチャレンジできる理由です。仕事や家事などの隙間時間を有効活用できます。
ネット物販をおこなうデメリット
一方、ネット物販をはじめるにあたって注意しておきたいデメリットも存在します。
まず、商品を用意するのに資金や労力が必要になるということ。自宅の不用品を売るぶんにはよいですが、もし本格的に物販をビジネスとして続けるのであれば、品物を調達したり製造したりするための元手がなくてはいけません。
また、商品の在庫管理や発送の手間もあらかじめ視野に入れておきましょう。とくに発送については、梱包のための資材費や送料などのお金のコストと、梱包するための時間のコストがどちらもかかります。
そして、このように発生する商品の調達・製造費用と資材費をまかないかつ利益を出すためには、継続して売上を作っていく必要があります。ネットでのモノの販売には集客ノウハウが欠かせませんので、その知識や経験のないうちはなかなか利益を出していくのが難しいかもしれません。
ネット物販をはじめる際におすすめのサービス

それではここからプラットフォーム選びの参考に、主要なおすすめサービスをご紹介していきます。
それぞれ販売手数料など、かかるコスト面についてもチェックしていきましょう。
手軽に副業をはじめたい物販ビジネス初心者は「メルカリ」
フリマアプリのメルカリは、圧倒的にはじめるのがかんたん!スマホひとつで出品から購入者のやり取りまで完了。最適な配送方法を見つけられるナビサービスもあり便利です。
売られているものは中古家電やブランド品から、アニメグッズ、ハンドメイド作品までさまざま。
登録や出品だけなら無料で月額料金などもありません。販売時に手数料として10%がかかり、さらに販売代金の引き出しに200円かかります。
参考:https://www.mercari.com/jp/help_center/getting_started/usage_fee/
いい物をより高く売りたいなら「ヤフオク!」
ブランド品などプライオリティのあるものを少しでも高く売りたいならヤフオク!がおすすめ。なぜなら、オークション形式で取引が進むので、価格が上がっていくためです。ほかのプラットフォームではしばしば値下げ交渉を持ちかけられることもありますから、値段を落としたくない場合は最適。
手数料ですが、出品者には落札システム手数料というものが発生します。Yahoo!のプレミアム会員なら落札価格の8.8%、それ以外は10%です。
隙間時間の効率化重視なら「Amazon」
世界的に有名なECモールのAmazon、実は個人でも商品の出品が可能です。
Amazonは常にシステムの改善をしているので、出品者にとって管理がとてもスムーズ。しかも、FBAサービスというAmazon独自の販売支援サービスを利用すれば、商品の保管から注文処理、梱包、出荷まで一連の業務をAmazonが担ってくれるので、作業コストをカットできます。
出品方法は大口出品と小口出品があり、大口出品の場合は登録料が月額で4,900円かかりますが、Amazonの知名度と集客力を考えれば決して高い金額ではありません。
参考:https://sellercentral.amazon.co.jp/gp/help/external/G200336920
自分の作ったものを売りたいなら「minne(ミンネ)」
すでにお伝えしている通り、ハンドメイド作品の販売は、国内最大級の専門サイトminneを利用するのがよいでしょう。アクセサリーやファッションアイテムだけでなく、インテリア、手作り食品などを販売している人もいます。ハンドメイドで使える資材も出品可能です。
月額の使用料は無料。販売手数料が10.56%かかります。
はじめてのネットショップなら無料の「BASE(ベース)」
「せっかくネット物販をはじめるなら、自分オリジナルのサイトを作ってみたい!」そう考えるなら、ぜひBASEでECサイトの運営にチャレンジしてみてはどうでしょうか。
BASEは誰でもかんたんにネットショップを作成できるサービス。初期費用・月額費用は無料で、その気になればわずか1日でサイトを立ち上げてしまえます。ハンドメイド作品など、オリジナルで製造する商品をブランドとして育てていきたい方におすすめです。最近では、飲食店が店内飲食以外の売上確保の手段として、こうしたショップ作成サービスで通販事業をはじめるといった例も出てきています。
固定費はかかりませんが、ものが売れたときには決済手数料として3.6%プラス40円がかかります。
ネットショップを本格的にはじめるなら「makeshop(メイクショップ)」
最後に、本格的なネットショップ運営を考えているという方におすすめのサービスとして、makeshopをご紹介します。
makeshopはBASEと同じくASPカートと呼ばれる、ECサイトを構築できるサービスです。豊富なデザインテンプレートのほか、ECサイトの運営に役立つ充実した機能が備わっています。
料金はプランによって異なりますが、1番人気のプレミアムショッププランは初期費用が11,000円(税抜10,000円)、長期契約の場合はそこから最大30%OFFで7,700円(税抜7,000円)からはじめられます。カード決済手数料が業界最安水準の3.14%~です。
15日間の無料体験からはじめられます。
※No.1:流通額=受注金額。ネットショップ・ECサイト構築サービス運営企業各社の発表数値より、ASPサービス単体の数値を算出し比較(自社調べ 2021年3月時点)
※最安水準:ネットショップASPサービス運営企業各社のクレジットカード決済手数料を比較(自社調べ 2021年2月時点)
まとめ
今回は、副業・在宅ワークとして注目のネット物販についてお届けしました。
働き方が多様化してきている今、複数の収入源をもつことは将来設計のための大きなメリット。空いている時間を有効活用してお金を増やせたらうれしいですよね。
ぜひこの記事を参考に、ネット物販にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。