ECサイトの一元管理システムとは?機能やメリット、おすすめツールを解説
多店舗運営されており、在庫や顧客情報の管理をどうすればいいかお悩みのショップ様必見。今回は、各業務を一括で管理できる一元管理システムについて紹介いたします。おすすめの一元管理システム17選にて、目的に沿ったサービスを是非ご検討ください。
ECモール・ECサイトの一元管理システムとは
一元管理システムとは、各業務を一括で管理できるシステムです。ECモール・ECサイトにおいても一元管理システムは用いられており、システムを利用すると一連の業務を効率化できます。
一元管理システムの主な機能
一元管理システムは業務の効率化に重要ですが、具体的にどんな機能を利用できるのでしょうか。
以下では、一元管理システムの主な機能について解説します。
受発注業務を一元管理できる
受発注業務は、受注元や発注先によって分けて管理していると、それだけ工数がかかります。とくに、さまざまな企業と取引がある場合には、受発注の管理だけでも一定の時間や人員が求められます。
一方、受発注を一元管理できていれば、特定の履歴の抽出や合算などもスムーズに実施可能です。
問い合わせやメールを一元管理できる
一元管理システムでは、問い合わせやメールも一括で管理できます。管理上の窓口を集約できるため、複数スタッフでの運用にも適しています。
また、多くのシステムはそれぞれの問い合わせに対して、ステータスを付与可能です。ステータスとは、未対応、返信待ち、対応中などの情報です。
どの担当者がどのように対応しているかが一見して把握できるため、管理の効率化につながります。
仕入れや入庫、在庫を一元管理できる
一元管理システムは、在庫情報の一元管理にも役立ちます。
複数の店舗やモールを展開している場合、適切に在庫を管理できていないと、在庫がないのに販売してしまったり、店舗に在庫があるのにECサイト上は在庫なしになってしまったりするリスクがあります。
チャネルの数が増えるほど、管理が煩雑になるため、一元管理は必須といえるでしょう。
商品マスタデータや商品登録を一元管理できる
一元管理システムでは商品マスタデータを一括で管理できるため、複数チャネルの商品情報を統一できます。たとえば、ECモールに出品する際にモール内SEOを意識して、商品の登録名を変更するのはよくあるケースです。
しかし、実店舗やほかのモールと商品名が異なると管理の手間は増えます。一方、一元管理システムを利用してマスタデータで管理すれば、同一商品として管理できます。
多店舗モールのデータを一元管理できる
複数のモールを利用していると、データの管理も煩雑になります。それぞれのモールで管理方法や出力方法が異なると、各モールから収集したデータをあらためて統一しなければいけません。しかし、一元管理システムを利用していれば、販売状況を一括で管理できます。
一元管理システムを利用するメリット
一元管理システムを利用すると、管理の手間が減るほか、多店舗経営がしやすくなるメリットがあります。それぞれビジネスを拡大していくうえで大きなアドバンテージです。
以下では、一元管理システムを利用するメリットについて解説します。
在庫管理や受注管理の手間が減る
一元管理システムでは、受発注や在庫の管理を一元化できます。複数のシステムにまたがっていた管理体制をまとめられれば、業務の効率化につながり、負担を大幅に軽減できます。
業務の負担を軽減できる分、人件費の削減、ほかの業務への人員投下もできるでしょう。
多店舗運営がしやすくなる
一元管理システムは、実店舗・ECモールを交えた多店舗運営をするうえで有利です。チャネル数が増えると、管理が煩雑になるだけでなく、それぞれのデータのフォーマットが分かれてしまうデメリットもあります。
しかし、一元管理システムを利用すれば、すべてのチャネルの一元化が可能です。
ECモール・ECサイトにおすすめの一元管理システム17選
ECモール・ECサイトに利用できる一元管理システムには、さまざまなものがあります。サービスの種類が多すぎて悩んでしまう方もいるかもしれません。そのため、それぞれのサービスの特徴を把握して選択肢を絞っていくとよいでしょう。
以下では、ECモール・ECサイトにおすすめの一元管理システムについて解説します。
ネクストエンジン
ネクストエンジンは、Hamee株式会社が提供する一元管理システムです。自動処理を得意としており、業務の効率化を目的としてシステムを探している方に最適です。
あらかじめ設定した条件にもとづいて、注文データを自動処理できるため、少ないリソースでも多くの業務を処理できます。また、ネクストエンジンに対応しているシステムが多い点も特徴的です。
CROSS MALL
CROSS MALLは、株式会社アイルが提供する一元管理システムです。25年以上にわたって業務用システムを提供しており、信頼性にも長けている企業です。CROSS MALLは商品登録システムの評判がよく、複数モールへの一括出品、価格や商品名の一括編集にも対応しています。
複数のモールを展開している方にとっては有力候補となるでしょう。
アシスト店長
アシスト店長は、株式会社ネットショップ支援室が提供する一元管理システムです。受注や在庫の情報を一元管理できるだけでなく、分析やメール配信などのマーケティング機能も充実しています。
タテンポガイド
タテンポガイドは、株式会社スマートソーシングが提供する一元管理システムです。カスタマイズの自由度が高い点が特徴です。独自の機能を追加できる仕様となっているため、自社の運用フローや体制に応じた機能を追加できます。
TEMPOSTAR
TEMPOSTARは、NHN SAVAWAY株式会社が提供する一元管理システムです。
オークションECのヤフオクとの連携を強みとしている点が最大の特徴です。ヤフオクの場合、入札と落札のタイミングで購入が確定するため、一般的なECサイトや実店舗とあわせて運用するのは難しいですが、TEMPOSTARを利用すれば簡単に管理できます。
助ネコ
助ネコは、株式会社アクアリーフが提供する一元管理システムです。利便性と操作性の高さが評価されており、PCの操作に慣れていない方でも操作しやすい点が特徴です。
初期のサポート体制、勉強会などが充実しているほか、24時間体制でサーバーが有人監視されているため、セキュリティ面も優れています。
通販する蔵
通販する蔵は、株式会社ソフテルが提供する一元管理システムです。運用に合わせてカスタマイズできるうえ、ボタン一つで受注データを処理できます。
さらに、ポイント承認やクレジット処理も自動化できる点が独自の強みです。
まとまるEC店長
まとまるEC店長は、株式会社ブランジスタソリューションが提供する一元管理システムです。定額でサービスを利用できるうえ、海外モールとも提携しているため、越境ECの一元管理にも対応しています。
コストを抑えつつ、海外展開したい方にはおすすめのサービスです。
Crossma
Crossmaは、株式会社IZUMIが提供する一元管理システムです。Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングの3大モールにおける一元管理を得意としており、出品から編集までをサポートしています。
また、オペレーションを自動化できるのもうれしいポイントです。
ITFOReC MS2
ITFOReC MS2は、株式会社アイティフォーが提供する一元管理システムです。フルカスタマイズのシステムとなっており、独自の要件にも幅広く対応可能です。
基幹システムとも連携できるため、オムニチャネル用の連携システムとしても活用できます。
速販UX
速販UXは、株式会社サイオが提供する一元管理システムです。基本的な機能に加えてカスタマイズができるうえ、ASP型のサービスとなっているため、導入や運用に手間がかからない点も魅力的です。
eシェルパモール
eシェルパモールは、株式会社スクロール360が提供する一元管理システムです。受注から出荷までの業務を完全自動化できる点を強みとしており、業務負担の軽減におおいに役立ちます。
また、5分に一度のペースで在庫連携ができるため、売り越しのリスクを回避するうえでも効果的です。
mylogi
mylogiは、アートトレーディング株式会社が提供する一元管理システムです。ECおよびECを中心とする物流会社において多く採用されています。複数倉庫やロケーションの管理にも対応しているため、在庫管理の正確性に長けています。
E-ASPRO
E-ASPROは、株式会社東計電算が提供する一元管理システムです。受注や出荷の管理はもちろん、コールセンターとの連携機能も実装されており、顧客マスタから問い合わせを管理できる点が特徴的です。
また、問い合わせやクレームの履歴を残しておけば、担当者が変わってもスムーズに引き継ぎできます。
GoQSystem
GoQSystemは、有限会社アイティーキューブが提供する一元管理システムです。直感的なUIが特徴的で、誰でも簡単に操作しやすい仕様となっています。楽天市場の管理画面とよく似ているため、楽天市場を利用していた方にはとくにおすすめです。
通販番長
通販番長は、株式会社スプレンダーコンサルティングが提供する一元管理システムです。多店舗運営における注文・在庫管理のほか、コールセンターとの連携にも対応しています。
自社サーバーで管理するシステムとなっており、カスタマイズの自由度の高さも魅力です。
特攻店長
特攻店長は、株式会社キャプサーが提供する一元管理システムです。あらゆるECモール・カートASPと連携しており、さまざまなシステムと互換性をもっています。
また、専任のスタッフがつき、導入前の相談、店舗運営の疑問などに対応してもらえる点も独自の強みです。
まとめ
一元管理システムは、実店舗やECサイトの運営をサポートします。複数のチャネルを展開する企業にとって、受発注や在庫の管理はオペレーションの核となる業務であるうえ、大きな負担にもなります。
各チャネルのデータを一元管理できれば、業務負担を大幅に軽減できるだけでなく、空いたリソースをマーケティングやクリエイティブに回すことも可能です。