【初心者向け】Yahoo!オークションの出品方法をカンタン解説!

Yahoo!オークションは1999年に開始されて以来、多くのファンに愛され利用されています。
月間利用者は5,452万人。個人取引にとどまらず、企業や官公庁のビジネス出品も活発です。

今回はYahoo!オークションの出品方法を分かりやすく解説します。加えて、落札率をアップさせるコツを紹介しますので、出品する際はぜひお試しください。

Yahoo!オークションとは?

Yahoo!オークション(現在の名称は「ヤフオク!」)は、日本最大級のネットオークションサイトです。オークション(Auction)は日本語でいうと「競り、競売」という意味です。一番高い値段を付けた人が落札の権利を得ることができます。

Yahoo!オークションの出品数は常時約7,630万点以上。サービスの運用実績は20年以上の歴史があり、日本のネットオークション界の老舗です。Yahoo!オークションは掘り出し物やレアアイテムが多く出品されていて、熱狂的なファンが多いことで知られています。

Yahoo!オークションの登録の仕方

Yahoo!オークションは、満15歳以上(中学生を除く)であれば誰でも参加できます。「Yahoo! Japan ID」が必要になるので、持ってない方は登録からはじめましょう。

Yahoo!JAPAN IDを登録する

IDの登録は次のページからおこないます。なお、ID登録には携帯電話番号が必要です。

■Yahoo! JAPAN ID登録
https://account.edit.yahoo.co.jp/signup

登録の手順は次のとおりです。

  1. 携帯電話番号を半角数字で入力して[次へ]ボタンを押す。
  2. 携帯電話に受信したSMSの「確認コード」を画面に入力して[確認する]ボタンを押す。
  3. 性別や生年月日などを入力し、[登録する]ボタンを押す。

Yahoo!ウォレットに登録する

Yahoo!オークションでお金のやり取りをするために「Yahoo!ウォレット」の登録が必要です。登録費用は無料です。

■Yahoo!ウォレット
https://wallet.yahoo.co.jp/

登録の手順は次のとおりです。

  1. トップページの「登録する(無料)」を押す。
  2. 利用規約に同意する。
  3. 「Yahoo!ウォレット登録」で、お客様情報、支払い方法を登録する。
  4. 「登録が完了しました」と表示されたら登録完了。

登録の際に「Yahoo!JAPAN ID」が必要になります。事前に登録しておきましょう。

出品者情報を登録する

次のページにて「Yahoo!JAPAN ID」でログインし、出品者情報(氏名、住所、電話番号)の登録をおこないます。

■(ヤフオク!)出品者情報利用設定
https://contact.auctions.yahoo.co.jp/setting/top?fnavi=3

出品者情報は落札者のみに公開されます。あいまいな情報を登録すると、落札者に対して不安を与えるだけでなく、良い印象を持たれません。正確に入力し登録しましょう。
なお、自動的に出品者情報を公開したくない場合は、「出品者情報開示前チェック」という機能があり、公開のタイミングを手動でおこなうこともできます。

ヤフオクのアプリをインストールする

Yahoo!オークションはパソコンからも出品できますが、スマートフォンのアプリからもできます。

スマホアプリは機能がシンプルで使いやすいのが特徴。1品ずつ出品するならスマホアプリがおススメです。

Yahoo!オークションの出品方法

出品者情報の登録が完了すれば、いよいよ出品です。出品は次の流れでおこないます。

  1. 出品する商品を撮影する。
  2. 「出品」ボタンを押す。
  3. カテゴリを選択する。
  4. 商品説明文を記入する。
  5. 開始価格と個数を入力する。
  6. 出品の終了日時と配送方法を設定する。
  7. 最終確認し「出品する」ボタンを押す。

後述しますが、Yahoo!オークションでより高値で落札されるために、商品撮影と商品説明文はとても重要です。

1円出品と即決出品どちらが良い?

出品時の「開始価格」では、オークション形式と定額出品のどちらかを選ぶことができます。オークション形式では1円から設定することができますし、定額出品では即決で落札させることができます。
1円出品のメリットは集客力。集客力により高値での落札が期待できますが、予想を下回る可能性もあります。定額出品は想定を下回る心配はありませんが、集客力は低いため落札まで時間を要する傾向にあります。
1円出品と即決出品のどちらも一長一短ありますが、おおむね相場前後で落札されます。

出品後に取り消し(キャンセル)は可能

出品後に商品が故障・破損するなどの予期せぬトラブルがあった場合、出品を取り消すことも可能です。ただし、入札者が1人以上いる場合、「出品取消システム利用料」として税込550円(自動車などは税込3,080円)が徴収されます。
また、自己都合で取り消す場合、すでに入札者がいる場合は自動的に「非常に悪い評価」がついてしまいます。悪い評価が多いと、先々の売買で不利になるので気をつけましょう。

■出品したオークションの取り消し(キャンセル)
https://support.yahoo-net.jp/PccAuctions/s/article/H000005282#fee

Yahoo!オークションの落札後の流れ

出品した商品が落札されると、落札者宛に商品発送をおこないます。

落札後の手順は次のとおりです。

  1. 取引ナビを利用して落札者に自分の連絡先や送料を連絡する。
  2. 落札者からの入金を確認する。
  3. 商品を梱包・発送する。

落札後は、落札者へ直接連絡して配送先などの確認をおこないます。連絡が遅いと落札者を不安にさせるだけでなく、良い印象をもたれません。可能な限り迅速におこないましょう。
配送方法が複数ある場合は、落札者に選んでもらうことも可能です。配送方法が決まり次第、送料と合計金額を連絡しましょう。また、発送予定日もあわせて伝えてあげると親切です。

商品を海外へ発送する際の注意点

Yahoo!オークションは日本国内に限らず、海外からも入札することができます。そのため、「海外発送不可」にしていない限り、海外へ発送となる場合があります。
海外へ発送する際にまず留意しておきたいのは送料です。国内宛より送料は高くなります。また、輸送が禁止されている物品もありますので、発送前に調べておく必要があります。加えて海外の物流輸送は品質が劣るケースが多く、配送遅延や破損、紛失も珍しくありません。海外発送をおこなう際は留意しておきましょう。

Yahoo!オークションの出品の手数料は無料

Yahoo!オークションは、入札者・出品者ともに無料で利用できます。落札した場合のみ出品者に対して、落札代金10%の手数料がかかります。なお、Yahoo!プレミアム会員(月額508円税込)の場合は8.8%と安くなります。

また、バイクや車、船舶の出品は別途手数料がかかります。

■料金体系が異なるカテゴリ(特定カテゴリ)
https://support.yahoo-net.jp/PccAuctions/s/article/H000005313#fee-2

ちなみに、落札は「Yahooかんたん決済」を介して決済します。決済手数料は無料で、かつ落札金額もヤフーが仲介してくれるので安心です。

Yahoo!オークションの視聴者数は1,325万人!

ニールセンデジタルの調査(2022年3月)によると、Yahoo!オークションの視聴者数は月間1,325万人とのこと。

個人(CtoC)売買においてYahoo!オークションはメルカリに及びません。しかし企業(BtoC)売買は根強い実力があり、官公庁のインターネット公売にも活発に利用されています。

商品を海外へ発送する際の注意点

Yahoo!オークションの利用者は、「30代~60代の男性」がメインユーザーです。実際にYahoo!オークションのカテゴリをみてみると、年齢層の高い男性が好みそうなジャンルが多いことがわかります。

Yahoo!オークションのカテゴリ

人気のあるカテゴリは、ブランドのアパレルや、車・バイク、プラモデルなど。趣味やブランド物を探してオークションで競うワクワク感に、オトコ心がくすぐられるのかもしれませんね。

Yahoo!オークションで高く売れるモノ

Yahoo!オークションにおいて高値で売れやすい商品は、ズバリ「希少性が高い品」です。デパートやホームセンターに売っているような日用品や美容品も売れなくはないですが、それほど高値はつきません。廃盤となったバイクやコレクション品、骨董品や絵画など…。マニア心をくすぐる1品がYahoo!オークションでは受け入れられやすいです。

なお、過去の最高落札は、和歌山県が出品した1万平方メートルの更地。6億3300万円で落札されました。ほかにも一般の人が見ても不用品と思える「空瓶」や「ジャンク品」などが高値で売れることもあります。

Yahoo!オークションの落札率を上げるコツ

Yahoo!オークションは、同じ商品を出品しても「高く売れる人」と「安くしか売れない人」がいます。その差は落札率を上げるコツを知っているか、知らないかの違いにあります。

落札率を上げるには、主に次の6つの方法があります。

  • カテゴリ選択を正しくおこなう
  • 商品写真の撮影にこだわる
  • タイトルに重要キーワードを入れる
  • 説明文にストーリーを盛り込む
  • 出品終了時間を22時~24時にする
  • 他の出品者より付加価値をつける

ひとつずつ見ていきましょう。

カテゴリ選択を正しくおこなう

Yahoo!オークションはキーワード検索から商品を探す利用者が多いですが、カテゴリから検索するユーザもいます。誤ったカテゴリに登録すると、入札の機会を逃すことになるので正しく入れましょう。

なお、カテゴリ選択はリストから選択する方法のほかに、キーワードから検索する方法があります。どのカテゴリに分類してよいかわからないときは、適当に選択するのではなく、キーワード検索を活用しましょう。

商品写真の撮影にこだわる

商品写真の見栄えは、落札率と入札額に大きな影響を及ぼします。商品撮影の見映で大切なのは、「明るさ」と「清潔さ」です。

明るさは、わざわざ照明を用意する必要なく自然光でOK。窓際など明るい場所で撮影しましょう。また、清潔さを保つために、生活感のあるモノが写り込まないように気をつけましょう。撮影するテーブルに汚れがあるときは、100円均一で売られているテーブルクロスを敷くだけでも見映がアップします。

なお、Yahoo!オークションでは最大10枚まで商品写真を掲載できます。商品のアップや全体像に加えて、商品の傷や汚れの箇所も掲載しましょう。特に傷や汚れ箇所の掲載は、入札者の「信頼」を得る効果があります。「信頼」は落札率につながるのでぜひ実践しましょう。

商品撮影のコツをもっと知りたい方は、次のページをあわせて参考にしてください。

0円でも可!ネットショップでの上手な商品撮影のテクニック3つ

タイトルに重要キーワードを入れる

Yahoo!オークションでは、タイトルの良し悪しが落札率に大きな影響を及ぼします。タイトルは全角で最大65文字まで可能。重要なキーワードを可能な限り入れましょう。

重要なキーワードは、メーカー名(ブランド名)や、製品名、型番、サイズや色など。出品商品に関連するキーワードを入れることで、検索にヒットしやすくなります。

そのほか、商品の状態やアピールポイントである「新品未開封」や「美品」、「非売品」を加えるとアクセスが増えやすくなります。加えて「☆」、「◎」、「【 】」などの記号を使い目立たせるのもオススメ。例えば「新品未開封」よりも「☆新品未開封☆」としたほうが入札者の目を引かせることができます。

説明文にストーリーを盛り込む

説明文は、商品の状態や使用頻度、外箱や説明書・保証書ありなしなど、入札者が知りたい情報を細かく明記しましょう。そして「なぜこの商品をオークションに出品したか?」のストーリーを盛り込むことが大切。

たとえば、「カシオの電子辞書を格安でお譲りします」というよりも、「2年前に購入した電子辞書です。使いやすくてお気に入りでしたが、テレワークが続いて使用しなくなりました。どなたか使っていただけると嬉しいです。」と、ひとこと言添えるだけで印象がグッと良くなります。”なぜ出品したか”のストーリーを伝えることで、入札者に安心感と信頼を与えることができます。

出品終了時間を22時~24時にする

出品した商品のターゲットが学生や社会人の場合、日中は入札する時間がありません。出品終了時間を22時~24時に設定することで、就寝前の空き時間に見てもらいやすくなります。また、22時~24時の取引は、翌日に支払いや発送の連絡ができるので、スムーズにやり取りできます。

他の出品者より付加価値をつける

Yahoo!オークションでは、毎日多くの出品がされています。他の出品者より落札率と入札額をアップさせるためには、「付加価値」をつけることが大切です。

付加価値は、出品に関連したオマケをつけるのが定番です。ほかにも送料を「出品者負担」とするのも効果的。また、付属品の数や傷のありなしの詳細を明記するだけでも、十分な差別化につながります。

効率的にビジネス出品するなら「ストアアカウント」がオススメ

ここまで1商品ずつ出品する方法をご紹介しましたが、ビジネスとして月に数百~数千商品を出品したい方もいますよね。Yahoo!オークションでは、個人出品向けの「一般アカウント」とは別に、ビジネス向けの「ストアアカウント」があります。

ストアアカウントの認定は審査を通過する必要がありますが、認定されると次のメリットがあります。

  • 月額利用料が無料
  • 出品数は無制限
  • 1,000商品を一括出品
  • 商品ページのカスタマイズ
  • 日時を設定して予約出品
  • 落札者との取引を一括処理
  • 入札者や見込み客へメールマガジン配信

ストアアカウントは、法人に限らず個人事業主でも登録可能です。ストアアカウントの認定を受けるには、次のどちらかの条件を満たせばOKです。

  • 過去1年間でECサイトなどにておおむね1000万円/年以上、もしくはおおむね100万円/月以上の売上があること。
  • 事業として1カ月あたりの出品数が200点以上、または一時点において100点以上の商品を出品予定であること。

なお、ストアアカウントではパートナーツールを利用することで、Yahoo!ショッピングやAmazon、楽天市場など複数モールの受注や在庫を一括管理することも可能となります。ストアアカウントに興味のある方は、次のページを参照してください。

■ヤフオク!でネットショップ開業
https://business-ec.yahoo.co.jp/auctions/index.html

まとめ

今回は初心者向けにYahoo!オークションの出品方法についてご紹介しました。
Yahoo!オークションは、個人出品に限らずビジネスとしても多くの企業が出品しています。出品者は初心者の方もいれば、「パワーセラー」と呼ばれる評価1,000件超えの方も存在します。

パワーセラーは、Yahoo!オークションでの出品経験・実績が豊富です。どんな出品をしているか出品画面を見ながら研究するのも勉強になりますよ。

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