【最新版】Shopifyの評判は?ECサイト構築サービスを徹底比較!

これからECサイトを構築しようとしている方の中には、Shopifyを検討している方も多いでしょう。ECサイトは目的や予算に合わせて、機能性・デザイン性・操作性などを比較し選ぶことが重要です。今回は、Shopifyのメリット・デメリットをはじめ、他社との比較・解説をします。

Shopifyの評判

世界中で利用されているECサイト作成サービスのShopifyは、多くのユーザーから高い評価を受けています。しかし、中にはネガティブな評価も見受けられます。
人気のサービスといえど、すべての面が優れているわけではないので、導入を検討する際はあらゆるポイントについての評判をチェックしておくべきです。
以下では、コスト、機能、集客の面からShopifyの評判について解説します。

コストについての評判

Shopifyのベーシックプランを利用した場合、月額3,000円ほどのコストでECサイトを構築できます。必要に応じて機能の追加もできるため、コストを抑えつつ機能性に長けたECサイトを運営するのに適したサービスです。

一方、BASEやSTORESなどの競合サービスには無料プランがあるのに対し、Shopifyでは手軽に試せるプランがない点には不満の声もあがっています。
しかし、Shopifyでは14日間の無料トライアルを利用できるため、期間は限られているものの、トライアルの中で基本的な機能や使い勝手は十分試せるでしょう。
また、Shopifyは各種手数料が若干高い傾向にあります。ECサイトの場合は、月額費用だけでなく販売手数料や決済手数料が別途かかるため、導入を検討する際は各種手数料を含めて試算することが大切です。

機能についての評判

Shopifyは、ECサイトに必要な機能をほとんど網羅しています。とくに多様な決済手段への対応や連携可能な物流倉庫サービスの種類が豊富な点は、高い評価を得ています。
さらに、デフォルトでは対応していない機能も、アプリをインストールすれば追加可能です。ニーズに応じてカスタマイズできる点は、Shopifyの特長の1つです。

一方、Shopifyの機能面における欠点として、ポイントシステムに対応していません。ポイントの付与や利用などは標準機能内では対応できず、別途アプリが必要なため注意が必要です。
また、海外製のサービスであるため、基礎的な英語を理解できないと使用しづらいとの意見もあります。

集客についての評判

Shopifyは、集客に強いECサイト作成サービスとしても知られています。メタディスクリプションや画像のaltタグなどの設定もできるため、SEOに向いているほか、Google広告との連携によりリスティング広告のターゲティング最適化にも効果を発揮します。また、SNSと連携できる点もShopifyの特長です。

Shopifyはあらゆる導線から集客を実現できるため、幅広い層の顧客を獲得するうえで大きな力になるでしょう。一方でマーケティングに関する知識がないと、Shopifyの集客機能を使いこなせない可能性もあります。集客しやすい仕組みや機能はそろっているものの、使い方次第である点は否めません。

Shopifyのメリット

Shopifyは、コストを抑えてECサイトを構築できるうえ、操作性の高さやアプリの充実度などの面でも優れています。さまざまなECサイト構築サービスの中でも、メリットの多いサービスです。
以下では、Shopifyのメリットについて解説します。

コストを抑えてECサイトを構築できる

1つめのメリットは、コストを抑えてECサイトを構築できる点です。Shopifyは初期費用がかからないうえ、月額費用も競合サービスと同程度の価格で利用できます。
また、一般的なECサイト構築サービスでは、プランによって出品数や容量が決められていることがほとんどです。出品数や容量に制限があると、商品を追加するためにプランをアップグレードしたり、容量が上限に達すると商品画像をアップロードできなくなったりします。
一方、Shopifyはもっともリーズナブルなベーシックプランでも出品数や容量に制限がありません。

シンプルな操作性で使いやすい

2つめのメリットは、シンプルな操作性です。
あらかじめ用意されているテンプレートの中から、ブランドや店舗のコンセプトに合うものを選択するだけでECサイトをデザインできます。さらに、テンプレートは公式サイトでリリースされているものだけでも70種類以上、サードパーティ製のものも含めると1,000種類以上にのぼります。
また、テンプレートの編集も直感的な操作のみです。Webデザインに関する知識がなくても、基本的なカスタマイズはすべて完結します。

アプリが充実していて自由度が高い

3つめのメリットは、アプリの充実度です。
もちろん基本的な機能ははじめから備えられていますが、外部ツールとの連携、SEOやSNSマーケティング、在庫管理など、必要に応じて機能を追加できます。機能を追加する際もアプリをインストールするだけで作業は完了するため、手続きは非常にシンプルです。
新たな機能を追加するアプリの数は、約5,000種類以上ともいわれており、あらゆるニーズに対応できるでしょう。

越境ECにも対応できる

4つめのメリットは、越境ECに対応できる点です。越境ECとは、国境をまたいで商品を販売するECサイトの総称です。
越境ECサイトは、世界中の顧客を相手にビジネスを展開できるメリットがあります。一方、決済や言語、通貨や発送などの面ではハードルが高い面もありました。
しかし、Shopifyであれば多言語対応や多通貨決済にも簡単に対応できます。これまで越境ECに可能性を感じつつも、参入障壁が高く諦めていた企業や店舗にとっては大きなメリットでしょう。

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Shopifyのデメリット

Shopifyにはさまざまなメリットがありますが、完璧なサービスではありません。
英語に苦手意識があったり、Webデザインの知識がまったくなかったりすると、使いにくい面があるかもしれません。また、サポート面においても国内の競合サービスに比べると不十分な部分があります。
以下では、Shopifyのデメリットについて解説します。

英語が理解できないと使いづらい

Shopifyはカナダで開発されたサービスのため、英語版がデフォルトです。日本語対応はしているものの、一部のアプリやサポートは英語のみとなっており、まったく英語がわからないと苦労する面もありそうです。
しかし、基本的な機能は日本語で利用できるようになっているため、それほど心配はいらないでしょう。

デザインにはHTMLやCSSに関する知識が必要

Shopifyでは、基本的なデザインは直感的な操作のみで完結します。しかし、細かくデザインを調整するのであればHTMLやCSSの編集が必要です。
Webサイトを作成した経験がある方であれば、それほど難しい作業ではないものの、初心者の場合は自力で編集するのはたいへんでしょう。

また、ShopifyにはLiquidと呼ばれる、独自のコードで書かれている部分もあります。基礎の部分で共通する事項はありますが、デザインをカスタマイズする際は異なる3つの言語を用いた編集が必要になります。

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サポートが弱い面もある

Shopifyは、電話、チャット、メールでの問い合わせに対応しています。しかし、電話とチャットは英語のみの受付となっており、日本語で問い合わせをする場合はメールのみの対応です。
サポートの混雑具合や時間帯などにもよりますが、メールでの問い合わせは少なからず返信を待つ時間が生じるため、不便な点もあるでしょう。

とくにECサイトでは、金銭のやりとりをともなうトラブルが発生するリスクもあるため、サポート体制は重視すべきです。ShopifyをはじめとするECサイト構築サービスに慣れているユーザーであれば問題ありませんが、日本語で丁寧かつ迅速なサポートを受けたい方にはおすすめできません。
もしサポート体制を重視するのであれば、他のカートASPを検討してみるとよいでしょう。

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Shopifyのプランと料金

Shopifyには、ベーシックプラン、スタンダードプラン、プレミアムプランの3つのプランがあります。さらに、エンタープライズ向けのShopify Plus、カート機能やPOS販売のみのShopifyスタータープランを合わせると、料金プランは全部で5つです。
以下では、それぞれのプランと料金について解説します。

ベーシックプラン

ベーシックプランは、月額33ドルで利用可能なプランです。ECサイトにおける基本機能のほか、無料SSL証明書などの機能があります。
スタッフアカウント数は2つまでです。各種手数料は、日本のオンラインクレジットカード手数料3.4%、海外のオンラインクレジットカード手数料3.9%、JCBのオンラインクレジットカード手数料4.15%、取引手数料2.0%です。

スタンダードプラン

スタンダードプランは、月額92ドルで利用可能なプランです。ベーシックプランの機能に加えて、国や地域ごとに価格を決定する国際価格、国外におけるSEOで用いられる海外ドメインなどの機能があります。
スタッフアカウント数は5つまでです。各種手数料は、日本のオンラインクレジットカード手数料3.3%、海外のオンラインクレジットカード手数料3.85%、JCBのオンラインクレジットカード手数料4.1%、取引手数料1.0%です。

プレミアムプラン

プレミアムプランは、月額399ドルで利用可能なプランです。基本的な機能はスタンダードプランと変わらず、国際価格を個別の商品ごとに設定できます。
スタッフアカウント数は15個までです。各種手数料は、日本のオンラインクレジットカード手数料3.25%、海外のオンラインクレジットカード手数料3.8%、JCBのオンラインクレジットカード手数料4.05%、取引手数料0.5%です。

Shopify Plus

Shopify Plusは、月額2,000ドルから利用可能なプランです。
エンタープライズ向けのプランとなっており、プレミアムプランの機能に加えて、ストアの追加、Googleタグマネージャーの利用、コンサルタントによる優先サポートなどが可能です。Shopifyの各種プランは、いずれも中小規模の事業者に向けたサービスでしたが、Shopify Plusではこれまでオンプレミスで開発していたような大企業にも十分なサービスを提供しています。
各種手数料は、日本のオンラインクレジットカード手数料3.15%、海外のオンラインクレジットカード手数料3.75%、取引手数料0.15%です。

ShopifyPlusとは?料金プランと機能、メリット・デメリットまで徹底解説!

Shopifyスタータープラン

Shopifyスタータープランは、月額5ドルから利用可能なプランです。
Shopifyのベーシックプランよりも手軽に、既存のWebサイトやSNSアカウント上にカート機能を実装できるサービスです。ベーシックプランで利用できるライブビューや集客レポート、在庫レポートなどの機能はありません。
スタッフアカウントの数や各種手数料はベーシックプランと同様です。

Shopify以外のECサイト構築サービスと比較

Shopify以外にも、makeshopやカラーミーショップなどのECサイト構築サービスがあります。それぞれメリットやデメリットが異なるため、自社に適したサービスを選ぶことが大切です。
以下では、ECサイト構築サービスの特徴について解説します。

makeshop

makeshopの特長は、充実したサポート体制です。電話、メール、掲示板でのサポートに対応しているほか、HTMLやCSSに関するサポートも提供しています。とくにコーディングに慣れていない方の場合、Web上で公開されているHTMLやCSSをコピーして利用してみたものの、挙動がおかしくなり直せないケースもあります。
makeshopであれば、そのような事態にも対応できるため、初心者の方でも安心です。Shopifyのサポート体制に不安を感じる方は、makeshopも併せて検討してみるとよいでしょう。

カラーミーショップ

カラーミーショップでは、ECサイトを構築するユーザー向けに親切なマニュアルが用意されています。基本的な操作方法だけでなく、運送会社や決済代行会社の選び方などの情報もマニュアルに記載されており、はじめてサービスを利用するユーザーに適しています。
2021年5月からは初期費用、月額費用が無料のフリープランも追加されたため、より手軽に利用できるようになりました。

BASE

BASEは、初期費用、月額費用のいずれも無料で利用できるECサイト構築サービスです。BASEはInstagramを活用した商品のプロモーションが得意です。BASEで登録した商品について、Instagram上で広告を出稿できるほか、販売までをワンストップで対応できます。
また、BASEではマーケットアプリもリリースしており、800万人以上のユーザーが利用しています。すでに多くのユーザーを獲得しているアプリ上でも、ECショップを運営できる点はBASEならではのメリットです。
なお、販売における手数料負担は、決済手数料3.6%+40円、販売手数料3%を合計した6.6%+40円です。
また、月額5,980円、決済手数料2.9 %のグロースプランも追加されたため、月商が伸びてきた場合はいつでもプランを切り替えることが可能です。

STORES

STORESは、簡易的にECサイトを構築できるサービスです。Shopifyに比べると、カスタマイズの幅や自由度は制限されるものの、その分操作はシンプルです。
フリープランも用意されているため、コストを抑えて最低限の機能でECサイトを構築したいユーザーに向いています。しかし、フリープランでは決済手数料が高く、クレジットカードを利用した決済では5%の販売手数料が課されます。
ゼロコストで簡易的なECサイトを作成できますが、本格的に利益をあげることを目的にしているのであれば、有料プランを検討すべきでしょう。

EC-CUBE

EC-CUBEは、国内発のECサイト構築サービスです。もともと日本で開発されたサービスのため、すべてのサービスが日本語に対応しています。また、オープンソース型のEC-CUBEは無料で利用できる点も魅力的です。
一方、オープンソース型のデメリットでもあるセキュリティ面のぜい弱性には不安が残ります。そのほかにレンタルサーバーの契約やサーバーの管理も自社で行う必要があるため、インフラに関する知識が求められる面もあるでしょう。

まとめ

Shopifyは、世界的に利用されているECサイト構築サービスです。ShopifyスタータープランやShopify Plusも含めると5つのプランがあり、ECサイトの規模や必要な機能に応じて、さまざまなニーズに応えられるでしょう。コスト、機能、集客のいずれの面においても優れているため、有力候補です。

一方、HTMLやCSS、Liquidによる編集や英語サポートのみの電話対応など、初心者にとっては使いにくい面があるのも事実です。充実したサポートを希望する場合は、makeshopやカラーミーショップなどのサービスを検討するとよいでしょう。

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