Shopifyの手数料はいくら?料金プランや決済手数料を他社ECカートと徹底比較

Shopifyには様々な料金プランがありますが、それぞれ月額利用料のほかにクレジットカードの決済手数料と販売手数料が発生します。Shopifyの料金プランごとの手数料について、他社ECカートと比較し解説します。

Shopifyの料金プラン

ECサイト構築サービスのShopifyには、3つの料金プランが設定されています。また、従来の3プランとは別に、Shopify スタータープランやShopify Plusを利用する選択肢もあります。
いずれのプランも初期費用は無料となっており、利用にかかるコストは月額費用と各種手数料です。
以下では、Shopifyの料金プランについて解説します。

ベーシックプラン

ベーシックプランは、月額33ドルで利用可能なプランです。はじめてECサイトを開設する方に向いています。もし上位プランの機能を利用したくなった際はいつでもアップグレードできるうえ、上位プランでのみ確認できるレポートもさかのぼって確認可能なため、初心者の方はベーシックプランを検討すべきでしょう。
ベーシックプランでは、販売チャネル全体の指標について確認できるダッシュボード、税金や支払いに関する財務レポート、商品の売上やトラフィック元に関する分析に加えて、集客や在庫に関するレポートを確認できます。

スタンダードプラン

スタンダードプランは、月額92ドルで利用可能なプランです。すでに数名のスタッフがおり、成長中のECサイトを管理している方に向いています。
ベーシックプランとの違いは、レポート機能の追加、越境ECへの対応です。
スタンダードプランでは、ベーシックプランの機能に加えて、売上や顧客に関するレポート機能が備えられています。スタッフ別の売上、ロケーション別の顧客情報、マージンの確認もできるため、より緻密な管理に役立つでしょう。
また、割合の増減によって国、地域ごとに異なる価格をカスタマイズしたり、国外におけるSEO施策として国際ドメインを設定したりもできます。本格的に越境ECに参入する場合はスタンダードプラン以上のプランがおすすめです。

プレミアムプラン

プレミアムプランは、月額399ドルで利用可能なプランです。ある程度の売上が確保できており、拡大中のECサイトを管理している方に向いています。
スタンダードプランとの違いは、より詳細なレポートの出力です。
プレミアムプランでは、スタンダードプランの機能に加えて、レポートのカスタマイズ、国や地域ごとに個別の価格設定ができます。ベーシックプランやスタンダードプランに比べて機能の面では充実しているものの、その分コストもかかるため、機能と費用をあわせて検討する必要があるでしょう。

Shopify スタータープラン

Shopify スタータープランは、月額5ドルで利用可能なプランです。すでにブランドのWebサイトやSNSを運用しており、新たにECサイトを作成するのではなく、プラットフォーム上にストア機能を追加したい方に向いています。
利用できる機能は、ダッシュボード、財務レポート、商品の売上やトラフィック元に関する分析のみです。ShopifyでECサイトを作成して運営するわけではないため、従来の3プランに比べて機能は制限されますが、その分コストを削減できます。
また、FacebookやInstagramでフォロワーを獲得している場合、既存フォロワーに対して情報発信から商品販売までをワンストップで提供できる点も魅力です。

Shopify Plus

Shopify Plusは、月額2,000ドルで利用可能なプランです。従来の3プランではカバーできないような、大規模なECサイトを管理している方に向いています。
Shopify Plusでは、従来の3プランの中で最上位であったプレミアムプランと比べても、大幅に機能が追加されています。主な特徴は、あらゆる業務の自動化と充実したサポートです。
たとえば、特定の条件を満たす注文に対する割引適用、顧客セグメントによるキャンペーンメールの送付、送料の設定、デフォルト決済方法の選択などを自動化できます。さらに、ECサイト構築時にはローンチエンジニア、構築後には戦略コンサルタントのサポートを優先的に受けられます。

ShopifyPlusとは?料金プランと機能、メリット・デメリットまで徹底解説!

Shopifyの料金・費用

Shopifyでは、料金プランに応じた月額費用とは別で、クレジットカードの決済手数料、販売手数料がかかります。手数料は販売金額に応じて課されますが、プランによって乗率が異なるため、注意が必要です。
以下では、Shopifyを利用するうえでかかる費用の詳細について解説します。

初期費用

Shopifyでは、いずれのプランも初期費用はかかりません。また、14日間のトライアル期間を設けており、期間内であれば無料で試用できます。はじめてECサイトを開設する場合、サービスごとの機能や使用感がわからないケースもあるため、無料で試したうえで契約を検討できる点は大きなメリットです。

月額費用

月額費用は契約プランによって異なります。もっともリーズナブルなShopify スタータープランでは5ドル、もっとも高額なShopify Plusは2,000ドルの月額費用がかかります。
しかし、契約プランをアップグレードすると各種手数料が低くなるため、結果的にアップグレードした方がコストを抑えられるケースもあるでしょう。はじめは月額費用や必要な機能でプランを選択し、売上があがってきたら月々の売上から手数料を試算しつつ、最適なプランを検討することが大切です。

手数料

Shopifyを利用するうえでかかる手数料は、クレジットカードの決済手数料と販売手数料の
2種類です。前者は契約プランとカード会社によって異なり、後者は契約プランごとに設定されています。
契約プランごとの各種手数料は、以下のとおりです。

クレジットカード手数料(日本のカード会社の場合)クレジットカード手数料(海外のカード会社の場合)クレジットカード手数料(JCBの場合)販売手数料(Shopifyペイメントを利用しない場合のみ)
ベーシックプラン3.4%3.9%4.15%2.0%
スタンダードプラン3.3%3.85%4.1%1.0%
プレミアムプラン3.25%3.8%4.05%0.5%
Shopify スタータープラン3.4%3.9%4.15%2.0%
Shopify Plus3.15%3.75%3.75%0.15%

Shopify手数料一覧

Shopifyにおけるオンライン販売では、クレジットカードを利用した決済が主流です。そのため、Shopifyが提供するShopifyペイメント、またはPayPalやAmazon Payを導入する必要があります。
以下では、Shopify手数料の一覧について解説します。

Shopifyペイメント手数料

Shopifyペイメント手数料は、Shopifyの提供する決済手段です。Shopifyペイメントを利用する場合、「手数料」の見出しで紹介したクレジットカード手数料のみでクレジットカード決済を導入できます。
取引手数料がかからないうえ、Apple PayやGoogle Payとの連携もできる点が最大のメリットです。いずれもShopifyペイメントの設定画面で決済方法にチェックを入れるだけで導入できます。

外部決済手数料

外部決済を利用する場合、クレジットカード利用手数料に追加で販売手数料がかかるため、Shopifyペイメントを利用する場合に比べてコストがかさみがちです。
一方、多様な決済方法に対応することは、ユーザーにとって選択肢の増加になるため、購入を後押しできる可能性が高いでしょう。
以下では、外部決済を利用する場合の手数料について解説します。

Amazon Pay

Amazon Payは、大手ECプラットフォームのAmazonが提供する決済方法です。Amazonアカウントにログインするだけで、住所やクレジットカード情報が自動的に入力されるため、ユーザーの手間を省けます。
デジタルコンテンツは4.5%、それ以外は4%の決済手数料がかかります。ShopifyでAmazon Payを利用する場合、初期費用と月額費用、振込手数料はいずれも無料です。

PayPal

PayPalは、22通貨に対応するクレジットカード決済サービスです。Shopifyではストア開設時点から利用できます。決済手数料は、3.6%+40円がベースとなっており、月額取引量に応じて変動が生じます。
振込手数料は基本的に無料ですが、出金額が5万円未満の場合のみ1件あたり250円です。

KOMOJU

KOMOJUは、コンビニ支払いにも対応するクレジットカード決済サービスです。
クレジットカードを利用する場合の手数料はVisaとMaster Cardが3.6%、JCB、Diners、American Expressが3.85%、コンビニ支払いを利用する場合の手数料は2.75%です。
入金額が3万円未満の場合、216円の振込手数料がかかります。なお、海外送金では振込手数料が2,500円となる点に注意しましょう。

Paidy翌月払い

Paidy翌月払いは、コンビニ支払いと銀行振込に対応する決済サービスです。コンビニ支払いや銀行振込は、クレジットカード決済に比べると手間はあるものの、クレジットカードをもっていないユーザーも利用できます。
決済手数料は3.5%、振込手数料は500円です。

携帯キャリア決済

携帯キャリア決済は、毎月の携帯電話料金と合わせて決済する方法です。デジタルコンテンツは15%、それ以外は6.4%の手数料がかかります。
Paidy翌月払いと同じく、クレジットカードをもっていなくても購入できるほか、支払いに行く必要がない点はコンビニ決済や銀行振込よりも手軽です。

他社ECカートサービスとの手数料比較

Shopifyの利用を検討するうえで、Shopify以外のECカートサービスと比較するケースも多いでしょう。とくにBASEやSTORESは、Shopifyと比較されやすいサービスの代表例です。
以下では、Shopifyと他社ECカートサービスについて、手数料の面から比較します。

BASEと比較

BASEは、初期費用と月額費用が無料で利用できるため、もっとも低コストでECサイトを開設できるサービスです。月額無料のスタンダードプランの場合、サービス利用料を含めて決済手数料は6.6%+40円となっています。また、新しく追加されたグロースプランでは、月額5,980円、決済手数料2.9%と、売上が伸びても低価格での利用が可能になりました。
ただ、Shopifyの振込手数料が無料であるのに対し、BASEは2万円未満の場合が750円、2万円以上の場合が250円です。

STORESと比較

STORESには、月額料金がかからないフリープランと月額2,178円のスタンダードプランがあります。決済手数料は、フリープランが5%、スタンダードプランが3.6%です。取引手数料がかからないため、BASEよりも手数料の負担割合は軽くなります。振込手数料も250円であるため、それほど大きな負担にはならないでしょう。

Shopifyの費用や手数料を安く抑える方法

Shopifyでは本格的なECサイトを構築できる一方、月額費用や各種手数料の発生は避けられません。しかし、契約期間やプランの選び方によっては安く抑えることも可能です。
以下では、Shopifyにおいて費用や手数料を抑える方法について解説します。

年間契約にする

Shopifyでは年間契約ができます。年間契約の場合、契約期間分の利用料金を一括で支払う必要がありますが、その分割り引かれます。年払いだと25%の割引率となっており、たとえば、月額92ドルのスタンダードプランを1年間で契約する場合、月額にすると69ドルとなります。

複数ストアのディスカウントを活用する

Shopifyでは、言語や通貨によって複数のストアを運営でき、複数のストアを運営する場合にディスカウントが適用されます。正式にはMultiple Store Discountと呼ばれる機能です。
ディスカウントを受けるためには、2つめのストアを開設してサポートに問い合わせる必要があります。

必要な機能をオプションで追加する

Shopifyでは、プランごとに機能が決められていますが、上位プランの機能をオプションとして追加することを認められるケースもあります。たとえば、スタンダードプランを契約しており、プレミアムプランの機能を1つだけ使いたい場合などは、チャットサポートから問い合わせてみるのも1つの手です。
スタンダードプランの月額費用に別途、オプション費用を追加して実装してもらえたり、年間契約であれば無料で機能を追加してもらえたりもします。

有料プランで決済手数料の負担を軽減する

Shopifyでは、プランごとに手数料の負担割合が異なり、上位プランを契約すると手数料の乗率が軽減されます。月額販売金額に応じて課される手数料は、ECサイトの規模が拡大するほど、大きな負担となるため、売上の向上にともなって上位プランを検討するとよいでしょう。

まとめ

Shopifyは、初期費用無料で利用できるECサイト構築サービスですが、月額費用や手数料がコストとしてかかります。手数料は月あたりの販売金額に応じて決定されますが、契約プランや決済方法によって負担割合は異なります。そのため、Shopifyペイメントを中心に利用したり、年間契約をしたりと、さまざまな方法でコストの削減が可能です。

Shopifyを利用する際は、売上を拡大させると同時に、コストを削減するための施策にも取り組むことで利益を向上させられるでしょう。

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