【保存版】Amazonへの出品方法の流れと手数料、体験談から見るメリット・デメリットを解説
Amazon出品は審査がかんたんで、誰でも販売できます。ただしライバル出品者も多く価格競争は往々にして起こるため、「商品は売れたけど儲けがない!」という話も珍しくありません。
今回はAmazonの出品方法に加えて、Amazon出品で成功するための秘訣とリアルな体験談をご紹介します。
Amazon出品の流れはコレ!登録~販売までの4ステップ
Amazon出品の審査はかんたんです。アカウント登録から販売までの4ステップを見ていきましょう。
1.Amazon出品用アカウントを登録する
Amazonに出品するためには、まず「出品用アカウント」を登録します。通常のAmazonアカウントとは異なりますので、次のページより登録を行います。
本人確認に必要なもの
Amazon出品用アカウントの登録で必要な書類は次のとおりです。
項目 | 必要なもの |
---|---|
有効期限内の顔写真入りの身分証明書 (いずれか1つ) | ・旅券 (パスポート)・運転免許証 |
過去180日以内に発行された各種取引明細書 (いずれか1つ) | ・クレジットカードの利用明細書・インターネットバンキング取引明細・預金通帳の取引明細書・残高証明書 |
メールアドレス | Yahoo!メールやGmailでもOK。 |
電話番号 | 携帯電話でもOK。 |
銀行口座 | (売上金の受取や本人確認用) |
審査は3営業日ほどで完了
Amazon出品の審査は、楽天市場のような厳しい審査ではありません。アカウント登録手続きで書類を提出してから3営業日ほどで審査が完了します。なお、マイナンバーは証明書に含まれないので注意しましょう。
2.出品者プロフィールを設定する
Amazon出品用アカウントの登録ができた後は、出品者プロフィールを設定します。ここでは出品に必要な「特定商取引法表示」や「支払い情報」を初期入力します。
特定商取引法など法令に基づく表示
Amazon出品においても「特定商取引法」に従って店舗名や運営責任者、お問い合わせ先電話番号などを公開する必要があります。
項目 | 内容 |
---|---|
販売業者名 | 法人であれば会社名、個人であれば氏名や屋号を入力します。 |
住所 | 事業を行う住所を入力します。 |
運営責任者 | 出品に関する業務の責任者を入力します。法人の場合は代表する権限を有しない方でもOKです。 |
店舗名 | Amazonで公開する店舗名を入力します。ただし第三者の商標(アマゾン店など)は使用できません。 |
電話番号 | お客様からお問い合わせがあったときに使用する電話番号を入力します。 |
参考サイト:特定商取引法(特商法)及びその他の法令に基づく表示
上記の記載に漏れや違反があるとアカウント停止の恐れもありますので注意しましょう。
支払情報の設定
Amazon出品での売上金を受取る口座や支払い方法を設定します。
項目 | 内容 |
---|---|
銀行口座 | 売上金を受取るための銀行口座を入力します。 |
クレジットカード情報 | 月額費用や広告費を支払うために登録します。 |
支払い方法の設定 | 通常はクレジットカード決済のみですが、コンビニ払いや代金引換も追加できます。 |
「支払い方法の設定」は、自己発送する場合にお客様が選択できるようにするかどうかです。なお、「小口出品」の場合はコンビニ決済の設定ができません。また、新規出品時は代金引換の選択は不可です。
配送・返品の設定
次に配送に関する項目を設定しましょう。
項目 | 内容 |
---|---|
返送先住所 | お客様から返品リクエストがあった場合に返送する宛先です。事業所や自宅住所でOKです。 |
配送設定 | 自己発送する場合に、配送料を地域別で設定できます。FBA※を利用する場合は不要です。 (※FBA:フルフィルメント By Amazonの略。Amazonの倉庫に商品を保管し、注文後の梱包や発送、返品などの配送業務を代行するサービス) |
お届け日時の設定 | 商品別でお届け日時を設定できます。 |
許認可情報の設定
酒類や中古品など、法令上表示が義務付けられている許認可の商品を出品する場合に入力します。
- 古物商許可証番号営業許可
- 医薬品販売業許可証番号
- 通信販売酒類小売業許可証番号
- 酒類小売業許可証番号
- 高度管理医療機器販売業許可証番号
上記の許可証番号や届出番号を登録します。
なお、Amazonに限らず、許認可が必要な商材をネットショップで販売する場合は法令表示が必要です。詳しくは次のページをあわせてご参照ください。
3.出品したい商品の登録をする
出品者プロフィールの設定後は、出品する商品を登録します。出品する商品が「型番商品」または「オリジナル商品」によって登録方法が異なります。
型番商品
商品名やJANコード、型番を入力して検索します。Amazonですでに販売されている商品を出品する場合、同じ商品ページに「相乗り出品」することになります。相乗り出品の場合は、新規で商品ページを作る必要はありません。かんたんに出品登録が完了します。
オリジナル商品
Amazonで未発売の新商品やオリジナル商品を出品する場合は、JANコードや商品名、説明文などを入力し申請を行います。なお、JANコードがない場合は、サポートセンターに問い合わせることで製品コード免除の許可を受けることが可能です。
4.注文があった商品を発送する
自己発送の場合、次の手順で手配を行います。
- 注文確定のメールを受信
- 納品書を印刷する
- 商品を梱包・発送する
- 「出荷通知」ボタンを押す
一連の作業は管理画面上で処理を行います。
FBAの場合
FBA(フルフィルメント by Amazon)は、Amazonの専用倉庫に商品を保管して、注文処理から発送、返品まで全てを代行してくれるサービスです。FBAの利用は配送代行手数料や在庫保管手数料が必要ですが、全てを代行できるため、注文後の処理は必要ありません。
Amazon出品で必要な手数料・費用一覧
Amazonの出品では「大口出品」と「小口出品」があり、それぞれ月額費用が異なります。また、販売時に必要な手数料(成約料)なども細かく設定されています。
手数料は全て覚える必要はありませんが、Amazon出品でありがちな「売り損」を防ぐために把握しておきましょう。
月間登録料と基本成約料
項目 | 大口出品 | 小口出品 |
---|---|---|
月間登録料 | 4,900円(税込)/月 | 無料 |
基本成約料 | 無料 | 100円(税別)/回 |
Amazonで月50点以上の商品を販売する場合は「大口出品」で契約したほうがお得な計算になります。基本成約料は「小口出品」のみ必要ですが、商品が売れるごとに発生します。出品しただけでは発生しません。
販売手数料
販売手数料は、販売するカテゴリー別で異なります。大口出品、小口出品のいずれも同じ利率の手数料が、販売されるたびに課金されます。
以下の表は販売手数料(税別)の一例です。
カテゴリー | 販売手数料 | 最低販売手数料 |
---|---|---|
本 | 15% | なし |
CD・レコード | 15% | なし |
AV機器&携帯電話 | 8% | 30円 |
カメラ | 8% | 30円 |
パソコン・周辺機器 | 8% | 30円 |
楽器 | 8% | 30円 |
スポーツ&アウトドア | 10% | 30円 |
カー&バイク用品 | 10% | 30円 |
おもちゃ&ホビー | 10% | 30円 |
TVゲーム | 15% | なし |
PCソフト | 15% | なし |
文房具・オフィス用品 | 15% | 30円 |
ホーム(インテリア・キッチン) | 15% | 30円 |
ホームアプライアンス | 15% | 30円 |
大型家電 | 8% | 30円 |
DIY・工具 | 15% | 30円 |
産業・研究開発用品 | 15% | 30円 |
販売手数料の詳細は、アマゾンセラーセントラルより確認できます。
カテゴリー別成約料
本やCDなどのメディアを販売する場合、販売手数料に加えてカテゴリー別成約料を支払う必要があります。
カテゴリー | 販売手数料 ※税別 | カテゴリー成約料(日本) ※税別 |
---|---|---|
本 | 15% | 80円 |
CD・レコード | 15% | 140円 |
DVD | 15% | 140円 |
ビデオ(VHS) | 15% | 140円 |
FBAを利用した場合の手数料
次にFBAを利用した場合の手数料を解説します。自己発送の場合、FBA手数料は不要です。
FBA配送代行手数料
FBA配送手数料は、商品の大きさと重量により「小型」、「標準」、「大型」、「特大」の4区分あります。
小型/標準サイズ
寸法 | 25cm × 18cm × 2.0cm以下 | 33cm × 24cm × 2.8cm以下 | 60cm以下 | 80cm以下 | 100cm以下 |
---|---|---|---|---|---|
発送重量 | 250g以下 | 1kg以下 | 2kg以下 | 5kg以下 | 9kg以下 |
配送代行手数料 | 288円 | 318円 | 434円 | 514円 | 603円 |
大型サイズ
寸法 | 60cm 以下 | 80cm 以下 | 100cm 以下 | 120cm 以下 | 140cm 以下 | 160cm 以下 | 180cm 以下 | 200cm 以下 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
発送重量 | 2kg 以下 | 5kg 以下 | 10kg 以下 | 15kg 以下 | 20kg 以下 | 25kg 以下 | 30kg 以下 | 40kg 以下 |
配送代行手数料 | 589円 | 712円 | 815円 | 975円 | 1,020円 | 1,100円 | 1,532円 | 1,756円 |
特大サイズ
寸法 | 200cm以下 | 220cm以下 | 240cm以下 | 260cm以下 |
---|---|---|---|---|
発送重量 | 50kg以下 | |||
配送代行手数料 | 2,755円 | 3,573円 | 4,996円 | 5,625円 |
引用サイト:フルフィルメント by Amazon(FBA) – 料金プラン – Amazon.co.jp
在庫保管手数料
Amazonの倉庫に保管する手数料が商品のサイズと期間によってかかります。在庫保管手数料は日割りの月単位で請求されます。
期間 | 小型/標準 | 大型/特大型 |
---|---|---|
1月~9月 | 5.160円(税込) x ([商品サイズ(cm3)]/(10cmx10cmx10cm) x [保管日数]/[当月の日数] | 4.370円(税込) x ([商品サイズ(cm3)]/(10cmx10cmx10cm) x [保管日数]/[当月の日数] |
10月~12月 | 9.170円(税込) x ([商品サイズ(cm3)]/(10cmx10cmx10cm) x [保管日数]/[当月の日数] | 7.760円(税込) x ([商品サイズ(cm3)]/(10cmx10cmx10cm) x [保管日数]/[当月の日数] |
その他の手数料
その他に長期保管の場合や、一部カテゴリーでは返品手数料などがあります。
項目 | 内容 |
---|---|
長期在庫保管手数料 | 保管期間が365日を超えた場合に発生します。 |
FBA在庫の返送/所有権の放棄手数料 | 在庫の処分や返送を依頼するときに発生します。 |
購入者返品手数料 | 返品送料無料のカテゴリー商品は、購入者が30日以内に返品した場合は、出品者が手数料を負担します。 |
在庫保管超過手数料 | Amazonが指定した保管期限を超過した場合に発生します。 |
FBA料金をシミュレーターで見積もる
FBA手数料は項目がたくさんあり計算が大変です。そんなときは「FBA料金シミュレーター」を利用しましょう。自社発送した場合と比較して、利益がどれくらいになるかかんたんにチェックできます。
売上金の振込は14日サイクル
Amazonの売上の入金は14日サイクルです。14日おきに売上が締められて指定の銀行口座へ振込手続きが開始されます。振込手続きは、締日から3日~5日営業日に行われます。
なお、1点気をつけておきたいのは2016年8月以降に登録したアカウントより「引当金」のルールが設定された点です。引当金は、返品やクレームの対処として50%の売上金を留保する仕組みです。引当金の入金はさらに14日後となるため、売上金の50%は約1ヶ月後の振込となってしまいます。資金繰りがショートしないように気をつけましょう。
Amazon出品で成功するためのポイント
Amazon出品はかんたんですが、出品すれば何でも売れるわけではありません。Amazon出品を成功させるために大切なポイントをみていきましょう。
カートボックスを獲得する
Amazonでは、出品者ごとに商品ページを登録することができません。これは「カタログ主義」と呼ばれるもので、「1商品につき1商品ページ」のルールに則り運営されているためです。
そのため、すでにAmazon内で販売されている商品を出品する場合は、既存の商品ページ内で「相乗り出品」することになります。
相乗り出品者が複数いる場合、カートを獲得するためのランク付けが行われます。ランク1位であれば、「カートに入れる」からの注文を獲得することができます。2位以下の場合は「新品の出品」をクリックされない限り注文を獲得できません。
相乗り出品が多い商品で効率よく売るためには、ランク1位となり「カートボックスを獲得」することがとても重要です。
「カートボックスを獲得する」ためには次の条件を満たす必要があります。
- 大口出品で販売していること
- 最安値で販売していること
- 出品の実績・評価
- 配送プラン(FBA>自社出荷)
- 在庫数
相乗り出品者が不在の場合は、上記の条件を満たさなくてもカートボックスを獲得することができます。
最安値を毎日チェックする
Amazonで売れる最大の要素は「値ごろ感」です。カートボックス獲得の条件である「最安値」は、日々更新されています。特に相乗り出品が多い人気商品では、時期やトレンドに応じて価格競争が激しくなります。
ただし、「値ごろ感」を売りにするだけでは薄利多売となり利益を確保しづらくなることも…。出品前に損益分岐点をしっかり把握しておきましょう。
スポンサープロダクト広告を利用する
Amazonの検索では多くの類似商品が表示されるので、上位表示をさせるためには広告出稿が有効です。Amazonにはいくつか広告の種類がありますが、クリック課金型(PPC)でかんたんに出稿できる「スポンサープロダクト広告」がオススメ。ただし、スポンサープロダクト広告を利用するには、次の条件を満たしている必要があります。
- 「大口出品」であること
- 商品が「新品」であること
- カートボックスを取得していること
- 日本国内のすべての住所に発送できること
スポンサープロダクト広告はクリック単位で課金されるので、低予算ではじめることができます。
オリジナル商品をつくる
相乗り出品者が多いと、価格競争は避けられません。Amazonの価格競争は年々激しくなっており、利益率も低下の傾向にあります。次の1手として注目されるのが、オリジナル商品の販売です。自社商品やOEMにて独自の商品を販売できると、価格競争に巻き込まれることなく自由な値付けで出品することができます。
ただしブランド構築には、商品の品質が問われるのはもちろん、魅力的な商品ページの制作やレビューの収集が欠かせません。ブランド構築には労力も資金も必要であるため決して楽ではありませんが、軌道に乗れば安定的でかつ大きな収益を見込めます。
Amazon出品の注意点
次に、Amazonに出品するときの注意点を紹介します。
Amazonでは出品制限がかかることがある
Amazonでは偽物商品や盗作商品などの出品を防ぐために、出品制限された商品が存在します。出品制限の対象は出品者によって異なりますが、出品実績が浅い出品者ほど対象が多い傾向にあります。出品実績を重ねることで「信頼」が増し、出品制限が解除されやすくなります。
なお、正規ルートからの仕入れを証明する書類があれば、Amazonへ提出することで解除申請が可能です。
Amazon出品禁止商品にも注意
Amazonでは出品が禁止されている商品やカテゴリーもあります。出品禁止商品は、非合法の商品やリコール対象商品などが該当します。出品禁止商品を出品した場合、出品資格を永久に停止となる重いペナルティーが課せられます。
Amazonに出品する商品はすべて法令を満たしている必要があります。もし適法か判断が難しい場合は、出品を行わない、あるいは法律顧問などへ相談しましょう。
出品禁止商品の詳細は、次のページを参考にしてください。
出品する際は小口か大口かを慎重に判断する
月間50個以上の販売をする場合は、大口出品がお得です。なお、大口出品は法人に限らず個人でも出品可能です。また、大口出品は「一括出品ツール」などの便利な機能や、購入者が利用できる決済方法が増えるなどの特典もあります。出品プランは月に販売する個数によって判断がわかれます。プラン申し込み後の変更も可能ですが、慎重に検討しましょう。
メリット・デメリットを理解して自社にあった出店方法を選ぼう
もしもAmazonでの出品に不安が残る場合は、別の方法も視野に入れましょう。ネット販売をする方法にはAmazonのようなモール出店以外に、自社ECサイトがあります。 パッケージと呼ばれるような高価格帯のサービスもあれば、ASPなどのようにコストを抑えて出店できるサービスもあります。
どのサービスを選べばいいか分からず悩んでいる方は、Amazon出品サービス連携も可能なECサイト構築サービスmakeshop(メイクショップ) をご検討ください。売れる機能を充実させ、サポート体制も強化しております。15日間の無料体験から始められるので準備なしで試せます。
※makeshopならAmazon出品サービス連携も可能です。詳しくはこちら>
Amazonに出品するメリット・デメリットとは?実際の出品者に聞いてみました
実際にAmazon出品を行っている出品者の方にメリット・デメリットを聞きました。Amazon出品を検討している方に、生の声が参考になれば幸いです。
【カテゴリー:アパレル】出品歴4年(個人)・男性
Amazonに出品して感じたメリットは?
プログラミングなどのインターネットの難しい知識が全くなくても、ネット販売を始められるというのが一番のメリットだと思います。出品者用のアカウントは感的に使える仕様なので、比較的簡単に販売準備を進めることができます。
また、Amazonの認知のもとで販売ができるので、Amazonでの効果的な売り方を知って実践してみると、自社サイト比較にならないほど低予算で大きな売り上げを上げることができました。人気のプラットフォームでの販売はネット販売の第一歩としてとても使い勝手が良いと感じます。
Amazonに出品して感じたデメリットは?
手数料が高いことが一番のデメリットだと感じました。これは売上が上がるほどヒシヒシと感じます。ただ売上データの確認や広告運用、各種ツールの活用など、使い勝手が良い部分も多いです。現状そこまで大きな不満にはなっていませんが、手数料は年々少しずつ上がっているので、今後も上がる一方だと思うと、もう少し下がってくれないかな~と思います。
Amazonに出品して「成功だった!」と思える体験談やエピソード
Amazonのスポンサープロダクト広告を活用したことが当店の中での成功体験の1つです。ネット広告は予算を膨大に使ったり、細かいキーワードの調整が必要なものだと思っていたので、気が引けてなかなか始められずにいましたが、詳しく調べて見ると、Amazonのスポンサープロダクト広告の中の「オート広告」というものが使い勝手が良いことを知りました。
自動で商品にマッチするキーワードを選定し、広告を運用。運用結果を学習して効率の良いキーワードだけを残し、広告を回してくれるという便利すぎる機能です。予算に上限を設ければ、それ以上の金額がかかることはないので、広告の知識がない人でも簡単に効率よく自動で広告を回すことができます。
Amazonに出品して「失敗だった…」と思える体験談やエピソード
AmazonのFBAというサービスでは、納品のルールが細かく設定されており、それを守らずに納品をすると、受領されない場合があります。私は当初、そのことを軽んじて「まあ、いけるだろう」と適当に納品を行ってしまったことがあります。結果はもちろん、不受理になりました(笑)。日本全国にあるAmazonのFBA倉庫では、とても正確に商品の入荷・出荷を管理しているようで、ルールに乗っ取っていない商品は不受理として出品者の元に返送される場合もあります。
Amazon出品を検討中の方へアドバイス
「ネット販売」と聞くと「自分でサイトを作って、集客をして、売上や顧客管理をして…」など分からないことだらけで、ハードルを高く感じる方も多いと思います。そういう方には強くAmazonをお勧めします。
Amazonを利用すれば、自分でサイトを作る必要も集客を一から頑張る必要もありません。またFBAというAmazonのサービスを利用すれば、商品をAmazonの倉庫に保管することができ、購入された商品はAmazonが発送をしてくれるので、「自社で注文を確認し、お客様の住所に商品を発送する」なんて面倒なこともしなくてよくなります。
つまり、一度出品して売れる体制を整えてしまえば、あとは放置で良いのです。最初の「なんか難しそう」というハードルを超え、売れる体制を整えれば、Amazon販売は楽のオンパレードです。Amazonは販売方法がいくつかあり、その中には、売れてから初めて手数料がかかる小口契約もありますので、興味を持った方は試しに始めてみてはいかがでしょうか?
【カテゴリー:電子機器】出品歴2年(個人)・男性
Amazonに出品して感じたメリットは?
メリットは2つあります。1つは圧倒的に商品が売れやすいということです。私はebayやBaseにも出品していますが明らかにAmazonでの売れ行きには劣ります。
Amazon自体の集客力がものすごいということも1つなのでしょうが何よりAmazonの売れ行きを調べるツールはたくさんあるので事前にどの商品が売れるのかリサーチできることが圧倒的な売れ行きの良さにつながっていると思います。私は月に80万から100万ほど仕入れをしてAmazonに納品しますが、納品して約1週間程度でほとんどの商品が売れます。他のECを使ってからこそわかりましたが、これは本当にすごいことだと思います。
2つ目はFBAが使えることです。私は月100万に近い仕入れをするのでそれを全て発送するのは非常に骨が折れます。特に会社員の場合は平日に時間が取れないことが多いので発送業務は負担になりがちです。しかしこのFBAを使うことで大量に仕入れた商品を一度Amazonの倉庫に送ってしまえばそこでほとんどの仕事が完了です。この場合月額の手数料などがとられますがそれでもコスパの良いサービスだといえます。
私の場合月に1,2回ネットで仕入れをして、ヤマト運輸に自宅まで集荷を頼みAmazonの倉庫に納品するといった形でルーティーン化をしていました。これにより大幅に時間を削減できました。具体的に私が月に費やす時間は多くて15時間程度でした。内訳としては仕入れのリサーチに10時間、開封梱包発送で4時間、その他価格改定など売れ行きの確認で1時間です。実働15時間で粗利10万なのでかなり魅力的であると思います。
Amazonに出品して感じたデメリットは?
デメリットに関しては1つあります。それはライバルの増加です。私はAmazonでのネット物販を2018年に始めましたがここ最近コロナの影響もあってライバル出品者が増加したと感じます。
ライバルが増えれば価格競争が始まり自分が取れる粗利も少なくなってしまいます。実際に私の肌感覚ですが私がAmazonビジネスを始めた頃より出品者は1.5倍程度になったのではないかと思っています。しかしながら外出自粛の流れも相まってAmazon自体の売上が良好でそれほど利益が落ちるということはありませんでしたが、今後どうなるかはわかりません。非常に素晴らしいサービスであるからこそ多くの人が群がってビジネスのうまみが今後少なくなってしまうという課題はあります。
Amazonに出品して「成功だった!」と思える体験談やエピソード
Amazonビジネスを振り返り良かったと思う点は最初は少額からの出品をしたことです。Amazonで出品するということは常にアカウントBANのリスクを抱えるということです。
少しでもAmazon規約やアルゴリズムに適応しない動きをするとビジネスが継続できなくなってしまいます。同時期にAmazonビジネスを始めた友人は初月から大量出品をしてAmazonから真贋調査を受けそのままAmazonビジネスをやめてしまいました。
私は単純にAmazonで本当に商品が売れるのか懐疑的であったため少額出品をしていましたが後にAmazonのアルゴリズムを考えると良いことであるとわかりました。初月の出品は5万程度で10万、50万、100万と伸ばしていきました。Amazonにはメーカーによって出品規制のかかる商品がありますが、これも徐々に解除申請を行いました。Amazonに限らずebayなどもそうですが、登録してすぐに大量の出品をするなどの行為は規制される場合が多いようです。Amazonとは言えどリアルで店舗を構えてビジネスをやるのと同じように信頼の積み重ねが重要ということだと感じました。
Amazonに出品して「失敗だった…」と思える体験談やエピソード
失敗したエピソードは1つあります。それはアカウント作成時に海外アカウントも同時に作ってしまったことです。Amazonはグローバルでも出品を行うことができ当時は10か所のエリアで出品を開始することができました。
当時の私はあまり考えずたくさんの地域で商品が売れる方が良いに決まっていると思い、多くの地域でのアカウントを同時に作成しました。もちろんアカウントを作る際に固定費はどれくらいかかるのか確認したところ日本アカウントのみの月額固定費で始められるということで、ものすごく良いサービスだと当時感じていました。しかしながら初月の固定費の請求を見ると10箇所のアカウント分すべての請求が来ていたのです。(たしか5万程度)
これに驚いてカスタマーサービスに確認したところ初月のみ10アカウントすべての月額固定費がかかるということでした。私が見落としていただけだと思いますが…。
Amazon出品を検討中の方へアドバイス
Amazonへの出品は端的に言ってお勧めできるビジネスだと思います。再現性が高く本当に誰でも月10万円程度なら稼げると思います。参入障壁が低く再現性が高い点から今後どれだけビジネスを継続できるかはわかりません。
しかし、それがAmazonビジネスを始めない理由にはならないと思います。単純に会社以外から自分の力でお金を得るということは素敵なことですしそれが簡単にできるのであればぜひ初めて見るのはいかがですか?
【カテゴリー:ギフト商品】出品歴2年(個人)・男性
Amazonに出品して感じたメリットは?
Amazon出品の最大のメリットは簡単に商品が出品できることです。私は自社ECサイトや大手モール(楽天市場・Yahoo!)にも出店していますが、構築にかかる労力は比較にならないほど楽です。ECサイトの運営において最もコストがかかるのは出荷作業の人件費であり、在庫スペース(テナント)の固定費です。FBAは手数料がかかりますが、自前でECサイトを構えるほどの投資は必要なく、サラリーマンの副業や主婦でも片手間でできてしまうのが最大のメリットです。
Amazonに出品して感じたデメリットは?
Amazonはカスタマイズの商品の販売は不向きな点、デメリットだなと感じます。名入れ加工を施すギフト商品の場合、お客様はカートに入れた後に「ギフト設定」を押して「ギフトメッセージ」欄に記入するという複雑な工程となり、決して利便性が高いとは言えません。
カスタマイズ商品の販売は、他のモールや自社サイトのほうが利便性は高く軍配が上がります。
Amazonに出品して「成功だった!」と思える体験談やエピソード
Amazon内の検索結果において上位表示させるための条件はいくつかありますが、「注文件数」も大きな要素です。そのため一時的に価格を下げて注文件数を増やす施策を試したところ、売れ筋ランキングが上がり露出が増えました。結果、予想以上の売上を達成できました。
Amazonに出品して「失敗だった…」と思える体験談やエピソード
Amazonの手数料コストは結構な負担だなと感じます。販売手数料もおおむね15%かかるので、自分の儲けよりAmazonの儲けのほうが高いこともあるので…。
Amazon出品を検討中の方へアドバイス
商売は「安く仕入れて高く売る」が基本ですが、Amazon出品もまさにそのとおりです。薄利多売で稼ぐのか高単価の商品をじっくり売るかはそれぞれですが、いずれにおいてもAmazonの巨大プラットフォームを利用しない手はないでしょう。ただし、しっかり手数料を計算しないとAmazonばかりが儲ける罠に陥りやすくなるので注意したほうが良いです。
【カテゴリー:アパレル・ホームキッチン】出品歴7年(個人)・男性
Amazonに出品して感じたメリットは?
- FBA倉庫へ納品すると、購入された商品をアマゾンが直接顧客へ発送を行ってくれるのでとても楽。
- フリマサイトや他のECサイト(楽天、ヤフーショッピング)では月数個程度しか売れない商品でも、amazonなら十倍くらいの売り上げがある。
- 無料で使えるツール(広告、売上管理、在庫管理)の使い勝手がよく月当たりの売り上げ金額や、商品当たりの販売個数が見やすく管理ができとても使いやすい。
- amazonは購入者側としても使い勝手がよく、1クリックですぐに欲しい商品を購入、おススメ商品の提示など非常に使いやすいサイトの為、他のプラットフォームよりリピーターが付きやすい。
Amazonに出品して感じたデメリットは?
- 商品販売後に返品される場合が、他のプラットフォームより多い。その返品の原因としては、アマゾンプライムでの翌日発送予定で到着予定日に間に合わないという理由でのものが一番多い。FBAでの配送については出品者側の問題ではなく、amazonの問題であるため、かなり不満に思う。
- 自己配送の場合は、配送について、また商品の品質保証について、きびしく数字で管理され、基準の数値を超えると警告やアカウント一時停止などのリスクがあるので、不良品が多い商品、自己発送で配送まで時間が掛かる方法(ゆうめーる、定形外郵便など)はあまりおすすめできない。
Amazonに出品して「成功だった!」と思える体験談やエピソード
知り合い経由で、倒産品としてあるキャラクターグッズのエコバッグを大量に入手したが商品の型番や類似商品が見つからず、当初ヤフオクで販売するも月に2~3件くらいしか売れなかった。
その後アマゾンでカタログを作成し販売すると、月に50個ペースで売れて在庫の150個程度を3か月程度ですべて完売した。(仕入れほぼゼロ円だったので、売上1980円x150=約297,000円)
Amazonに出品して「失敗だった…」と思える体験談やエピソード
リサーチを積み重ねたはずの商品だったが、仕入れ後に既に他のセラーが全く同じ商品を自分より安い価格で販売していたため広告費や告知を行ったがあまり売れ行きが良くなかった。
Amazon出品を検討中の方へアドバイス
もしあなたが初心者でこれからamazon販売を始める場合、一番簡単なのは中古本の仕入れ販売、例えば受験シーズンなら赤本や参考書10月の国家資格シーズンなら、宅建や公務員試験など人気の高い参考書などを早め早めで調べて入手しておくと良いと思います。
まとめ
圧倒的な集客力を誇るAmazonに、かんたんに出品できるのはとても魅力的ですね。ただし誰でも出品できる利便性は、言い換えると「参入障壁の低さ」を意味しています。実際、近年は出品するライバルが増えており、価格競争の厳しさが増しているのも事実です。
それでもAmazonで販売されている商品は3億点以上と膨大であり集客力も抜群。出品できる商品カテゴリーも幅広いため、売れる期待値は大いにあります。小口出品であれば無料で出品が可能ですので、試しにまずは家にある古本などの出品からはじめるのも良いですね。