これからECサイトを始める方必見!事前に知っておきたいEC物流の基本を解説

ECサイトを立ち上げて間もない方、これから開設を考えている方、デザインや商品の制作には注力されているかと思いますが、注文が入った後の発送に関して準備は整っていますか?商品がお客様のお手元に届くまでが商取引なので、配送が遅れてしまったり商品状態が悪いとクレームにつながったり、リピーターの獲得も難しくなります。今回はそんなEC物流にフォーカスして商品を販売する前にしっておきたい知識や、実際に発送する際の準備などを解説していきたいと思います。

発送する前に準備すること

発送作業をする前に決めておきたい事は、「どの運送会社でお客様へお届けするか」という点でございます。取り扱う商品の大きさや特性に応じて得意としている運送会社が変わる場合もありますので、各運送会社が展開している運送サービスと自身が販売する商品との親和性を考慮して決定するのが良いでしょう。

1.運送会社との契約

商品をお客様にお届けする上で必要になるのが運送会社との契約です。運送会社とは受け渡したお荷物を購入されたお客様のご自宅まで運送してくれるサービスを展開しているため、自身が利用したい配送サービスごとにご契約が必要になります。また、代金引換をECサイトで利用したい場合も併せてご契約が必要になります。

運送会社一例

  • ヤマト運輸株式会社
  • 佐川急便株式会社
  • 日本郵便株式会社

2.送り状の発行

前述でご説明した運送会社とのご契約が完了後、専用の送り状が必要になります。送り状に依頼主の情報とお届け先の情報を記載いただき運送箱へ貼り付けする必要があります。送り状は運送会社より無償で取り寄せることが可能です。また、送り状発行用の印刷機もレンタルがある為、データをアップロードして複数枚一括で発行する事も可能です。

発送作業の実態

ECサイトで売れた商品を発送するためには、様々な作業が必要です。以下では、主要な作業に焦点を当て、スムーズな物流プロセスの確立をサポートするための手順と発送する為に必要な準備に関してご紹介します。

1.受注処理

お客様からの注文確認を行います。備考などのお客様からのメッセージやギフトの有無、決済が問題無く取れているかなど正確に情報を確認し、発送作業へ移れるかを見極める業務です。

2.発送商品の確認(検品)

お客様がどんな商品を購入したのか、発送する前に正しい商品かどうかを検品することが重要です。誤って異なる商品が発送されることを防ぐために、慎重に確認作業が必要になります。

3.納品書と送り状の印刷

多くの場合が運送会社への委託になるかと思います。円滑にお客様へ商品をお届けするには、運送会社により決められた送り状を作成し、荷物に貼り付けることが必須になります。また、お客様に詳細な情報を提供する為に購入された商品の納品書を同封するが一般的です。

4.梱包

商品を丁寧かつ安全に梱包しましょう。商品に合わせて適切な包装材料を使用し、商品が運送中に損傷しないように発送資材(段ボールなど)にまとめます。梱包は商品がお客様のもとに良い状態で届くための重要な作業です。特に割れ物や、液体などの商品を取り扱う場合は、緩衝材で隙間を埋めるなどの梱包作業を十分に行いましょう。

5.発送

最後に、梱包が完了した発送資材(段ボールなど)に送り状を貼り付けて、運送会社へ引き渡します。契約にもよりますが、自身で営業所に持ち込むか、集荷依頼を行ってドライバーが直接受け取りに来る手法があります。

お客様へ商品をお送りする為には、これらの作業手順をしっかりと実施することが重要になります。商品の梱包状態が良いとそれだけでお客様の満足度やサイトに対しての信頼度は上がっていきます。 ECサイトにおいては、これらの作業が非常に重要になりますので、効率的かつ正確な作業を心掛けましょう。

発送作業が完了したら

商品の発送作業が完了し、運送会社への受け渡しも完了した後も業務があります。
運送会社の送り状にはお荷物の状況を追えるよう、「追跡番号」というものがあります。
発送作業が完了した後はこの追跡番号をお客様へメールなどでお伝えすることが一般的です。
追跡番号から取得できる情報として下記があります。

  • 出荷日
  • お届け予定日時
  • 集荷した営業所から配達完了までのルート
  • 元払いか、代金引換か

追跡番号をお客様へお伝えする理由として、本日商品を配送会社へ受け渡しましたというご連絡と受け取りの準備をしていただくためです。
日時指定をされていない場合は、商品が発送された後は数日中にお届けがされることが多く、代金引換であれば金銭の御用意や、ご自宅に誰もいない場合は配達不可となってしまうのでお客様側で荷物を受け取れるようにご準備をしていただく必要があります。
また、この追跡場号をお客様にお伝えするメリットとして、お客様が直接、運送会社とやり取りすることができ、配達日時の変更などを行う事が可能です。
このように追跡番号を通してお客様へ事前に情報をお伝えすることで、ご不在などの配達できない場合の予防をすることが可能です。

ご注文から配送までに掛かる時間

ここまで、ご注文をいただいてからお客様へ商品をお届けする内容についてご案内してまいりました。
以降は、ECサイトで選択できる配送日時に関する設定方法と発送業務と配送に掛かるリードタイムについてご案内していきます。

配送日時の設定について

makeshopをはじめ、ほとんどのカートシステムでは配送日時の設定が可能かと思われます。
この設定は、①配送日時を選択できるようにする、②ご注文日から〇日以降から希望日時を選択できる、という2つの設定がメインになります。
① は、配送日時をお客様が指定できるようにするか、しないかの設定になります。
配送日時を指定できるECサイトが多いですが、特殊な販売方法(受注発注)などの理由によりご希望の日時に配送できるか分からない場合は選択できないようにするECサイトもございます。
② は、ご注文したタイミングから任意の営業日以降から日時選択が出来るか、という設定
になります。ECサイトの営業日は運営されている企業様や委託先などにより様々かと思いますので、逆算して安全なリードタイムを設定する必要があります。
また、配送にはリードタイムがあり、集荷したところから配送先までの距離が長ければ長いほど時間が掛かるので、ご注文毎にリードタイムが設定されていることが理想的です。

発送業務と配送に掛かるリードタイムについて

前述でご案内した、リードタイムについて、細かくご案内します。
先ず、本記事でも触れた発送業務に掛かるお時間がございます。少量の注文数であれば、1日で作業が終わるかもしれませんが、思いもよらない多量の注文や、突発的に作業員がいない等の要因により複数日程を要する可能性もあります。
 次に、配送に関する時間です。配送にもリードタイムがあり、集荷したところから配送先までの距離が長ければ長いほど時間が掛かるので、各お届け先の都道府県ごとにリードタイムが設定されていることが理想的です。
お客様へお伝えするリードタイムはこの発送業務+配送リードタイムで総じて掛かる日数をお伝えすることで、お客様の希望日に合わせて無理なくお届けすることが出来ます。

まとめ

今までの内容をまとめると

  • 商品の発送には原則運送会社との契約が必要になり、自身の商材や、特性に合わせて配送サービスを選択するのが良いでしょう。そして発送業務では商品を間違えないよう、慎重に確認作業を行っていく必要があります。
  • 商品の発送業務が終わっても、やることがあります。
    送り状の追跡番号をお客様へお伝えしましょう。
  • 配送日時をお客様が選択できるように設定したい場合は、自身や委託先の営業日の他に
    発送作業+配送リードタイムを考慮して、ご注文日から日時指定が出来るリードタイムを決定しましょう。

以上、ECサイトを立ち上げて間もない方、検討されている方向けの、EC物流のキホンでした。
makeshopでは、これからECサイトを始めたい方、でのお求めやすい発送代行サービスを展開しております。
初期費用や固定費用が掛からないプランのご用意があるので、コストを気にせずご利用になれます。ご興味があればお気軽にお問い合わせください。

「makeshopロジbyGMO」  https://www.fulloutsourcing.jp/logistics/

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