【2023最新】IMCとは?統合型マーケティングの重要性から事例まで徹底解説

IMC(Integrated Marketing Communication)は、「統合マーケティングコミュニケーション」を意味する言葉で、1990年代初頭に広く提唱されたマーケティング戦略の1つです。

IMCとは統合型マーケティングコミュニケーションのこと

IMCとは統合型マーケティングコミュニケーションのこと

IMC(Integrated Marketing Communication)は、「統合マーケティングコミュニケーション」を意味する言葉で、1990年代初頭に広く提唱されたマーケティング戦略の1つです。

従来の店頭やテレビCM、新聞・雑誌広告、電話・FAXなどに加え、近年ではインターネットを活用することで企業と顧客の接点の幅は大きく広がりました。

しかし、コミュニケーションチャネル(顧客とコミュニケーションをとるための手段)が増えれば増えるほど、管理は複雑になりやすく、さらにチャネル間でのイメージのズレが生じやすくなります。

そこで、IMCを確立して複数のコミュニケーションチャネルを統合的に捉え、一貫性をもたせるという概念が注目されています。

統合型マーケティングの重要性

統合型マーケティングの重要性

では、統合型マーケティングはなぜ重要視されているのでしょうか。

ここでは、統合型マーケティングの重要性について、3つの観点から解説します。

1.施策全体の費用対効果を高めやすい

IMCという考えをもとにマーケティング戦略を立案することで、施策全体の費用効果を高めやすいというメリットがあります。

複数チャネルでの宣伝・販促活動のために、媒体ごとに異なるコンテンツを用意するケースも少なくありません。

しかし、媒体にあわせてイメージの異なるコンテンツをたくさん用意すると、コンセプトの統一が難しくなったり、似通ったクリエイティブを複数作ってしまったりと、手間とコストがかさみやすくなります。

そこで、IMCにより複数チャネルを統合的に管理することにより、コンセプトの統一や素材の共有も可能になります。

また、魅力的なコンテンツや素材が用意できれば、SNSで消費者自身が拡散してくれるため、宣伝費や販促費の削減につなげやすくなるでしょう。

2.ザイオンス効果(単純接触効果)を活かしやすい

各チャネルで統一した訴求を継続することによって、限られた接触回数でもザイオンス効果をより活かしやすくなります。

ザイオンス効果とは、特定のモノや人に繰り返し接触することで好感度や関心度が高まる心理傾向のことです。

複数のチャネルで同じイメージをCMのように繰り返し訴求できるため、CMと同様の効果に期待できるでしょう。IMCを確立することによって、チャネルごとに異なる訴求方法よりも、効率よく消費者の興味関心を高めることが可能になります。

3.自社ブランドの理解が深まりやすくなる

IMCを活用して消費者にアプローチすることで、自社ブランドに対する理解が深まりやすくなります。また、一貫したコンセプトやメッセージは、顧客からの信頼を得やすくなるという一面もあります。

たとえば、Webサイトでは上品なデザインの美容室だったとしても、実店舗が低価格層向けの店構えであれば、両者のイメージが一致しているとはいえません。

このようなかけ離れたイメージは顧客からの信頼を失いやすく、リピーターの獲得も難しくなります。

顧客がブランドに対する理解を深めることによってブランドの良い点をどう伝えればいいかが明確になり、その結果、知人や友人など第三者へのシェアもしやすくなるという好循環をうむことが可能になります。

IMC(統合型マーケティングコミュニケーション)の進め方

IMC(統合型マーケティングコミュニケーション)の進め方

IMCの確立には、各チャネルで発信する内容を統合的に管理する必要があります。

また、その軸からブレずに戦略を考えることで、チャネルごとに最適な表現を選択できるようになります。ここからは、IMCの具体的な進め方についてみていきましょう。

1.目的・目標を決める

IMCを成功させるためには、軸となる部分を明確にしなければなりません。そこで、まずはIMCに取り組む目的や目標を決めましょう。

とくにKPI(重要業績評価指標)を必ず決めておき、中長期的に数値管理やモニタリングできる状態を作るのが理想です。

ゴールを決めない状態で進めると、知らず知らずのうちに方向転換したり、目指すべき場所がわからなくなったりというトラブルが生じかねません。

計画的かつ効果検証を正確におこなうためにも、まずは目的や目標を決めてから次のステップに進みましょう。

2.誰に伝えるか(ペルソナ)明確にする

次に、「誰に伝えたいのか」というイメージを明確にしましょう。

このとき、自社商品やサービスの仮想ユーザーであるペルソナを設定し、マーケティング全体において、このペルソナが「もっとも魅力的で価値がある」と感じる状態を作りだすことが重要です。

なお、ペルソナは主観や想像で作成するのではなく、自社の顧客データや公的な情報を活用するなど事実ベースの仮説をもとに作成しましょう。

3.何を伝えるか(統一コンセプト)を決める

前ステップで設定したペルソナに対して、何を伝えるのかを決めていきます。

ここでは、以下の2点を考慮しながら統一コンセプトを決めるとわかりやすいです。

  • 設定したペルソナに対して刺さる訴求とは?
  • 自社が発信したいメッセージやコンセプトとは?

商品コンセプトをはじめWebサイトのデザインやキャッチコピー、キャンペーンなど、訴求方法はさまざまあります。

また、伝えたい内容が決まったら社内メンバーにも共有しておきましょう。

密に情報を共有しておくことで、他チームや他部署同士の認識のズレを最小限にとどめられます。

4.マーケティング戦略を設計

次に、マーケティング戦略を設計します。ペルソナがどのように自社を発見して興味関心を抱き、どのような行動を起こしてほしいかの一連の流れを整理してみましょう。

このとき、「AIDMA」や「AISAS」などのマーケティングに有効なフレームワークを利用すると、情報を整理しやすくなります。

さらに、できればカスタマージャーニーマップも作成しましょう。これらの情報をもとにマーケティング戦略を設計すると、精度の高い施策が可能になります。

5.データをもとにPDCAを回す

ペルソナもカスタマージャーニーマップも、統一コンセプトも最初に決めて終わりではありません。「一度設定したものは変更してはいけない」と思っているマーケターもいるかもしれませんが、ここまでの段階で設定した内容は、ブラッシュアップしていくことが前提です。

最初に決めた目的や目標が達成できるように社内で共有し改善ポイントを整理しつつ、より質を高めるためにPDCAを回しましょう。

IMC(統合型マーケティングコミュニケーション)の事例

IMC(統合型マーケティングコミュニケーション)の事例

最後に、IMCを取り入れている企業の事例を紹介します。顧客との接点の多様化に、大手企業はどのような戦略をとっているのかみていきましょう。

コカ・コーラ

IMCを積極的に取り入れていることで有名なのが、大手飲料日本コカ・コーラ株式会社です。社名がそのまま商品名になったコカ・コーラは、容器のデザインから自動販売機のラッピングデザイン、CMのイメージなど、すべてを赤で統一しています。

IMCでは、マスメディアでの発信から店舗で商品を手に取るところまでのタッチポイントの統合を意識。また、近年ではコンテンツを通じて消費者がブランドを体験し、「ファンがファンを作る」という考えにシフトしています。

GoPro

手のひらにおさまる小さなサイズながらも、高性能な機能をもつGoPro。さまざまなシーンでの撮影に使われており、動きの多いレジャーシーンにも活用できて、臨場感のある映像を残せることから人気を集めています。

その臨場感を多くの消費者にアピールすべく、GoProユーザーが撮影した動画をYouTubeの公式チャンネルで紹介。国境を超えて多くの人々にGoProの素晴らしさをアピールしています。

また、積極的に広告を打ち出すのではなく、ユーザーが本当に喜ぶコンテンツを提供することでプロモーションにつなげています。

Salesforces

世界No.1の顧客管理プラットフォームのSalesforces。SaaS企業の先駆けとして、過去にはなかったSaaSの概念と自社サービスを市場にアピールしました。

メディアへの露出や口コミをメインに、書籍、SNS、展示会など、さまざまなチャネルを活用したIMCを実践。現在では世界トップシェアを誇るCRMツールとなっています。

freee

freeeは「スモールビジネスを、世界の主役に。」をミッションにかかげる、国内大手のSaaS企業です。freeeではメインターゲットである中小企業や個人事業主に向けたお役立ちコンテンツを発信しており、提供する会計クラウドサービス関連の有益な情報で自社をアピールしています。

また、freeeでは「インハウスマーケティング(社内スタッフによるマーケティング)」での広告運用にこだわりをもっていることも、イメージを統合しやすい要素といえるかもしれません。

Red Bull

エナジードリンクの代表格ともいえるRed Bull。「翼をさずける」というキャッチフレーズをもとにコンセプトを統一しています。

これまで、テレビCMやSNS、Webサイトなどの媒体のほか、世界各国で開催されるレッドブル・エアレースやレッドブル・クリフダイビングなど、スポーツイベントを通じたタッチポイントの設定などの統合型マーケティングを実施してきました。

まとめ

まとめ

さまざまなチャネルからの集客が可能になっている今、IMCの考え方は多くの企業にとって有益なものとなるはずです。

これまでのやり方を変えるには時間と労力がかかるかもしれませんが、今後さらに収益を最大化するためにもIMCの概念を理解し、マーケティング戦略に活かしましょう。

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