
ECサイトとブランドサイトは統合するべき?メリット・デメリットから見る判断基準と成功事例を解説
ブランドサイトとECサイトの統合は、事業戦略や目的によって判断すべきです。この記事では、統合のメリット・デメリットを具体的な事例を挙げて紹介します。
【結論】ブランドサイトとECサイトは統合するメリット・デメリットで判断を

ブランドサイトとECサイトの統合は、EC事業者の戦略や目的によって判断すべきです。しっかりとメリット・デメリットを把握したうえで検討しましょう。
ブランドサイトとECサイトを統合するメリットやデメリットは、記事内で詳しく解説しますが、主に下記のような点があげられます。
| メリット | ・情報の一元化でユーザーの離脱を防げる ・SEOで有利になる ・サイト運用の負荷を軽減できる ・オムニチャネル戦略にも最適 |
| デメリット | ・ブランドイメージの表現が難しくなる ・UI設計などを工夫しないとユーザビリティの低下を招く可能性がある |
サイトの統合に成功している事例を参考にしながら、自社に最適な選択をすることで、長期的な成長につながるでしょう。
ブランドサイトとECサイトとコーポレートサイトの違い

ECサイトやブランドサイト、コーポレートサイトなどは混同しやすいキーワードです。間違った知識を持ったまま各サイトを統合してしまうと、目的と合致しない施策となり得ます。
ECサイトとブランドサイトの統合を検討する前に、3つのサイトについて理解を深めるとよいでしょう。
ブランドサイトとは
ブランドサイトとは、ブランドイメージの構築や、商品・サービスの訴求を目的としたウェブサイトです。わかりやすく説明すると「自社ブランドのイメージを浸透させる」ことが目的になります。
たとえば「Louis Vuitton(ルイ・ヴィトン)」と聞くと、多くの人が”色”や”ブランドロゴ”など、共通のイメージを連想するでしょう。ブランドサイトを通じてブランドの世界観を表現することで、徐々にブランドイメージを定着させられるのです。
ECサイトとは異なり、直接的な販売機能を持たない場合が多いですが、ブランドの世界観を伝えることで、購買意欲を高める役割を担っています。
ECサイトとは
ECサイトとは、インターネット上で商品やサービスを販売するウェブサイトのことです。「オンラインストア」や「オンラインショップ」とも呼ばれ、ユーザーは24時間365日、場所を問わずに商品を購入できます。
商品検索やカート機能、決済システムや配送手配など、購買プロセスに必要な機能を備えているのが特徴で、ブランドサイトとは異なり、販売を主目的としています。
コーポレートサイトとは
コーポレートサイトとは、企業全体の情報発信や企業イメージ向上を目的としたウェブサイトです。企業理念や事業内容、採用情報など、企業に関するさまざまな情報を掲載しています。
コーポレートサイトのターゲットは、取引先や投資家、求職者など、企業全体に関心を持つステークホルダー(利害関係者)です。そのため、信頼性や安定感を重視した「シンプルで統一感のあるデザイン」が多いのが特徴。企業の顔となるウェブサイトであり、ブランドイメージの形成にも大きな影響を与えます。
ブランドサイトとECサイトを統合するメリット

ブランドサイトとECサイトを統合するメリットは、主に下記の4つです。
- 情報の一元化でユーザーの離脱を防ぐ
- SEOで有利になる
- サイト運用の負荷を軽減できる
- オムニチャネル戦略にも最適
以下、詳しく解説します。
メリット1.情報の一元化でユーザーの離脱を防ぐ
ブランドサイトとECサイトを統合することで、ユーザーが求める情報を1つのサイトで提供できるため、ユーザーの離脱を防げます。ブランドストーリーや販売情報などを1カ所に集約することで、ユーザーの利便性が向上し、サイト間の移動によるストレスを軽減できるのです。
また、統合されたサイトでは、ブランドの世界観を一貫して伝えられるため、ユーザーの「ブランドへの理解や共感」を深められます。結果として、ユーザーの購買意欲を高め、成約率の向上につながりやすいのです。
メリット2.SEOで有利になる
ブランドサイトとECサイトを統合することで、SEO対策においても大きなメリットが期待できます。なぜなら、統合されたサイトはブランドに関するコンテンツ量が増加し、ウェブサイト自体の権威性が高まるため、検索エンジンからの評価が上がりやすくなるからです。
また、ブランドサイトとECサイトで重複していたキーワードを一元化できるため、キーワード競合(ブランドの同一キーワードが検索エンジンで競合してしまうこと)を防ぎ、検索順位の向上につながります。
統合サイトではリンク構造の最適化がおこないやすく、サイト内の導線を改善することで、ユーザーの回遊性も高められます。回遊性が高まると、ユーザーのサイト滞在時間が長くなり、検索エンジンからの評価も高まりやすいです。
検索エンジンで自社ウェブサイトが上位表示されれば、自然流入増加による売上向上が見込めるでしょう。
メリット3.サイト運用の負荷を軽減できる
ブランドサイトとECサイトを統合すると「サイト運用の負荷を大幅に軽減できる」というメリットがあります。別々のサイトを管理する場合、コンテンツの更新や機能の追加など、2重の作業が発生しがちです。しかし統合サイトでは、管理するシステムを一元化できるため、効率的な運用が可能になります。
さらに、ウェブサイトの管理コストや人件費を削減できるため、削減できたコストをほかの施策に振りわけられます。
ブランドサイトとECサイトを統合することで、サイト運用の効率化とコスト削減を実現しつつ、より効果的なマーケティング施策を実施できるでしょう。
メリット4.オムニチャネル戦略にも最適
ブランドサイトとECサイトの統合は、オムニチャネル戦略にも最適です。オム二チャネルとは、オンラインとオフラインの垣根を越えて、シームレスな顧客体験を提供することを指します。
たとえば、ECサイト上で購入した商品を実店舗で受け取れたり、実店舗で気になった商品をECサイト上で購入してもらえたり、さまざまな施策を実施できるのです。
ブランドサイトとECサイトの統合をしている場合、ウェブ上の顧客データを一元管理できるため、実店舗で最適化されたサービスの提供が可能になります。
顧客満足度が向上すれば、売上向上につながるでしょう。
ブランドサイトとECサイトを統合するデメリット

ブランドサイトとECサイト統合を検討する際、デメリットも把握しなければなりません。デメリットは主に下記2つです。
- ブランドイメージの表現が難しくなる
- UI設計などを工夫しないとユーザビリティの低下を招く可能性がある
以下、詳しく解説します。
デメリット1.ブランドイメージの表現が難しくなる
ブランドサイトとECサイトを統合する際のデメリットの1つに「ブランドイメージの表現が難しくなる」という点があげられます。ブランドサイトは、ブランドの世界観やストーリーを伝えることに特化しているため、独自のデザイン構成を採用している企業が多いです。一方、ECサイトは商品の販売に特化しているため、利便性や売上の最適化を優先するデザインになっています。
ブランドイメージを重視しすぎると、ECサイトとしての使いやすさが損なわれる恐れがありますし、ECサイトの利便性を優先しすぎると、ブランドの独自性やデザイン性が薄れてしまいます。
統合サイトでブランドイメージを効果的に表現しながら、ECサイトとしての利便性を維持するには、綿密な設計と継続的な改善が必要となるでしょう。
デメリット2.UI設計などを工夫しないとユーザビリティの低下を招く可能性がある
ブランドサイトとECサイトを統合する際、UI設計を適切におこなわないとユーザビリティの低下を招く可能性があります。UI(ユーザーインターフェース)とは、ユーザーが製品やサービスを利用する際に直接触れる部分のデザインや操作性のことです。
ブランドサイトとECサイトでは、ユーザーの目的や求める情報が異なるため、単純に2つのサイトを統合させただけでは、かえって使いづらいサイトになってしまう可能性があります。
たとえば、ブランドストーリーや商品情報が混在し、ユーザーが必要な情報にたどり着きにくくなれば、ウェブサイトから離脱される可能性が高まるでしょう。
ブランドサイトとECサイトを統合する際には、ブランドイメージを損なわずに、ECサイトとしての機能性を維持するバランス感覚が求められます。統合後も継続的にユーザーの行動を分析し、UI改善を重ねていくといった企業努力が必要です。
ブランドサイトとECサイトを統合した事例

ブランドサイトとECサイト統合を検討する際は、他社の事例を参考にするのがおすすめです。今回は3社の事例を紹介します。
SUBRINA
「SUBRINA」は海底で熟成したワインを販売するユニークなブランド。手作業や無農薬・オーガニックにこだわったぶどうを使用し、ギフトなどで人気です。
SEO対策や少人数での複数サイト運営に課題を感じ、ブランドサイトとECサイトを統合。SEOの順位はもちろん、ブランドストーリーのページ閲覧率も向上し、売上向上につなげています。
「SUBRINA」について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
人形の久月
天保6年創業の日本を代表する人形専門店である「久月」は、コーポレートサイトとECサイトを統合して成功した事例です。
コーポレートサイトに訪れたユーザーがそのまま商品ページへたどり着けるように、商品カテゴリーの階層を少なくする工夫などが特徴的。コーポレートサイトからECサイトまで一貫して「魔除け」や「厄除け」を全面に押し出し、高単価商品の成約率向上を実現しています。
「久月」について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
粉なっとうのはすや
「粉なっとうのはすや」は、独自製法の粉なっとうを販売しており、ブランドサイトとECサイトを統合して成功した事例です。
「粉なっとうレシピ」や「菌活コラム」をブログ記事で発信しているため、ECサイトとのスムーズな導線を意識してサイトを統合。読者をファン化させ、直接ECサイトへ誘導することで売上の向上につなげています。
「粉なっとうのはすや」について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
まとめ

ブランドサイトとECサイトを統合すると、さまざまなメリットがあります。デメリットを事前に把握し、自社の目的にあわせて導入を検討してみてください。
ECサイトの構築サービス「MakeShop」では、ブランドサイトとECサイトをかんたんに統合できます。サイト統合が気になる方は、お気軽にお問い合わせください。














